文字と描画

【シェイプ】伸びる矢印の簡単な作り方。アレンジも楽々!

超解読AE! |シェイプで伸びる矢印を作る方法
ハウツーものとかによく出てくる「伸びる矢印」って簡単な作り方はありますか?
A子さん
E太郎
確かに、「伸びる矢印」は始めたばかりの時は簡単そうなのにどう作ればいいのか考えちゃいますよね。今日はシェイプレイヤーを使って簡単に「伸びる矢印」を作る方法を紹介します!一緒に学習していきましょう。

シェイプはこちらの記事を読んでおくと理解が深まります!

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【シェイプ・ペンツール】直線・曲線の描き方。パスの調整方法もこれを読めば完ぺき!

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「伸びる矢印」のイメージ

伸びる矢印をシェイプで作ろう

ルート説明やハウツーものの解説などのアニメーションで「伸びる矢印」を見た事って ありますよね。

作り方は簡単なのですが、やり方をわからずに0から作ろうと思うとビギナーさんだと意外とつまづくポイントだったりします。

今日はアレンジもしやすい簡単な「伸びる矢印」の作り方を一緒に見ていきましょう!

E太郎
やり方を知ると「な~んだ!」という感じの簡単な方法なので、是非覚えておいてくださいね

 

「伸びる矢印」の作り方

用意するものと手順

今回紹介する「伸びる矢印」の作り方では

  • シェイプレイヤー(線の部分)
  • シェイプレイヤー(矢印の頭の部分)

の2つのシェイプレイヤーが必要になります。

手順は4つの工程で、

  1. 最終的な矢印の形を作る
  2. 「パスのトリミング」を使って伸びるアニメーションを作る
  3. パスに沿って「矢印の頭」を動かすように設定する
  4. 微調整して完成

の順番をたどります。

E太郎
さっそく詳しく見ていきましょう!

(手順1/4)最終的な矢印の形を作る

別々のレイヤーで作る

まずは矢印が伸び切った時の完成形を描きましょう。

この時、「矢印の線」と「矢印の頭」は別々のシェイプレイヤーで作成します。

同じシェイプレイヤーに収納しないように注意しましょう。


シェイプで線を描く

線の部分

線の部分は後ほど「伸びる」アニメーション設定をしていきますが、ここでは「軌道になる線」として全体像を描きましょう。

ペンツールで線を描きます。

この線を描くときは、はじまりの位置→終わりの位置に向けて線を描くと後々設定がしやすいです。


矢印の頭を作る

頭の部分

「線の部分」とは別にシェイプレイヤーを作って「矢印の頭」を作成しましょう。

ただのくの字でも、三角形でも好きに作ってOKです。

後から向きなどを調整するために、先端に来る部分にアンカーポイントを移動しておきましょう。

アンカーポイントについてはこちらの記事を参考に

超解読AE! |アンカーポイントと位置の使い分け。基点をマスター
【アンカーポイント】「基点」を理解したら、アニメーションに強くなれる!

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(手順2/4)「パスのトリミング」を使って伸びるアニメーションを作る

追加ボタン

まずは「矢印の線」にアニメーションをつけます。

シェイプの「追加」から「パスのトリミング」を選択して適用させましょう。

 

伸びるアニメーションを作る

「パスのトリミング」が追加されたら、キーを打ってアニメーションさせます。

「終了点」を0%から100%にアニメーションすると「線」が伸びるアニメーションが出来るはずです。

キーはいくつ打っても基本的には構いませんが、あとから調整がしづらいので始点と終点の2つだけにしておくのがおすすめです。

「線」を終わりの位置から描いていると逆向きに伸びる感じになってしまいます。逆向きになってしまった場合は「始点にしたいポイント」を選択した状態で メニューのレイヤー > マスクとシェイプのパス > 最初の頂点を設定 で修正ができます。

開始点もいじると縮む

「開始点」も合わせてアニメーションすると伸びるのと合わせて「縮む」動きも付けられるので、線が進んでいる表現も可能です。

終了点はキーが2つなのがオススメと先ほど紹介しましたが、開始点についてはキーをいくつか打ってイメージの長さになるように調整しておきましょう。

E太郎
ここまででだいたいのベースは完成です!あとは「矢印の頭」を付けていきましょう。

(手順3/4)パスに沿って「矢印の頭」を動かすように設定する

パスを位置に貼り付ける

「矢印の頭」を線に追従させるようにします。

「矢印の線」の「パス」をコピーして「矢印の頭」の「位置」に貼り付けましょう。

キーが4つ(始点・終点と補間用のキーが二つ)つくはずなので、始点と終点を「矢印の線」の「終了点」につけたキーと同じタイミングになるように移動させましょう。(補間用のキーは勝手に動きます)

E太郎
「直線的な矢印」の場合はここまでの工程で完了の場合があります!曲線の矢印の場合は調整が必要なので、このまま作業を進めましょう。

位置を調整

始まりと終わりのキーで、線と矢印の位置がずれている場合は、この2つのタイミングだけ位置を手動で調整しましょう。

あまりにがたつく場合は位置の軌道にハンドルがついているので、それを調整して滑らかにします。

線よりも少しだけ先行して動くくらいにするのがおすすめです。

向きを調整する

「矢印の頭」の向きを自動調整させます。

メニューのレイヤー > トランスフォーム >自動方向 で「パスに沿って方向を設定」にチェックしてOKを押すと自動で向きが変わるようになります。

線をグネグネさせ過ぎていると、自動方向の設定では追いつかないので4つのキーのタイミング(始点・終点と補間用のキーが二つ)だけ手動で回転にアニメーションをつけましょう。

  • 曲線の場合、最後のキーの1フレーム前だけ向きが荒ぶることがあるのでそこは追加で調整しましょう。
  • 回転が1×0°以上になると動きが補間されるときにグルグル回ってしまうことがあるので、必ず0×359°以内に収めましょう。

この工程で使ったパスに沿わせる方法は別記事で詳しく解説しています

超解読AE! |シェイプの線に沿って素材を動かす
【パスに沿って素材を動かす】きれいな軌道でアニメーションをさせる方法

続きを見る

(手順4/4)微調整して完成

キーは一緒に動かす

基本的に手順3までで矢印は完成になりますが、タイミングなど微調整しましょう。

キーのタイミングを合わせているものは「必ず一緒に動かす」ようにしてタイミング調整しましょう。

レイヤーを選択した状態で【U】を押すと「キーが付いたプロパティ」だけ展開されるので便利です。

タイミングをずらす

0始まりでなく、少し伸びた状態の矢印から表示したい時は

キー調整ではなくレイヤーを切りましょう。

表示を開始したいタイミングに「現在の時間インジケーター」を合わせて

Windows : Alt + 「

MacOS : Option + 「

で頭を切り取ることが出来ます。

あとはそのままレイヤーを表示開始したいタイミングに移動させればOKです。

矢印のアレンジ

点線矢印

点線の矢印

「線の部分」の「線」の設定内で「破線」の+を押すと点線に変更できます。

線分やオフセットの数値を調整して点線の具合を調整しましょう。

波線矢印

波線矢印

シェイプの「追加」から「ジグザグ」を選んで適用します。

  • 「サイズ」で波の高さ
  • 「セグメントごとの折り返し」で波の間隔

が調整できます。

【ポイント】で

  • 直線的に→ジグザグ
  • 滑らかに→なみなみ

に変更できます。

尻尾が尖った矢印

togari_yajirushi

「線の部分」の「線」の設定内で「テーパー」の先端部の長さ(もしくは後端部の長さ)の数値を上げると尻尾の先がとがった線になります。

縁取りのある矢印

縁取り矢印

「矢印の線」「矢印の頭」の二つのレイヤーをプリコンポーズしてからレイヤースタイルで「境界線」を適用してあげると縁取りのある矢印を作れます。

プリコンポーズについてはこちらの記事を参考に


超解読AE! |プリコンポーズのやり方
【プリコンポーズ】レイヤーをまとめてコンポジションを作る方法【レイヤースッキリ】

続きを見る

まとめ:説明用アニメーションなどに取り入れてみて!

仕組みをわかってしまえば簡単に作れて楽しいですね!
A子さん
E太郎
先端を矢印にせずにボールなどにして軌道を描くような表現にも使えるので、是非色々なアニメーションに活用してみてくださいね!

レイヤースタイルも合わせるとリッチな見た目になるかも!

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