文字と描画

【マトリックス・コード】文字の雨の作り方・標準エフェクトでOK!

超解読AE! |マトリックス・コードの作り方
AEを触り始めて「マトリックス・コード」を作りたくなってきたんですが、作り方がわからなくて・・・。
A子さん
E太郎
映画マトリックスで出てきた「緑色の文字の雨」のことですよね!かっこいいから作ってみたくなっちゃいますよね~。AEなら標準搭載のエフェクトを組み合わせて簡単に作れますよ!今日は「マトリックス・コード」の作り方を一緒にチェックしていきましょう!

このチュートリアルでは「CC Particle World」を使用します!

超解読AE! |cc particle worldの使い方
【脱・初心者】CC Particle Worldの使い方【パーティクルシミュレーション】

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マトリックス・コードを作ろう!

マトリックスコードもどき

映画「マトリックス」のオープニングに登場する緑色のデジタル文字の雨は有名ですよね。

あのカッコいいコードは実は「日本のお寿司のレシピ」を元に作られたという裏話もあったりして当時かなり胸アツだった記憶があります。笑

AEではこの「マトリックス・コード」っぽいものを標準搭載エフェクトを使って簡単に再現することができます

E太郎
今回は作り方を一緒に学習していきましょう!

マトリックス・コードの作り方

マトリックス・コードの作り方の手順は4つです。

  1. 文字の素を作る
  2. CC Particle Worldを使って文字を降らせる
  3. エコーを使って微調整
  4. お好みでさらに味付け
E太郎
さっそく詳しく見ていきましょう!

(手順1/4)文字の素を作る

文字の素を作る

まずは文字として降らせる「素」を作っていきます。

100×100くらいの小さなサイズのコンポジションを作成して、文字を一文字入力します。

ポイント

  • 100×100で説明していますが、コンポジションサイズに決まりはないので適当でOKです。
  • 今回は数字で解説しますが、アルファベットや漢字などでもOKです。
  • よりマトリックス・コードっぽくしたい時は文字色はグリーンにします。(好きな色でOKです。)

文字はランダムに変化を出したいので、テキストレイヤーの「アニメーター」を使いつつエクスプレッションを設定します。

テキストレイヤーを開いて「アニメーター」を押して、

  • 文字のオフセット
  • スケール

の二つを追加しましょう。(スケールは無くてもいいかもしれません。お好みで使ってください。)

この2つにエクスプレッションを入れていきます。


文字のアニメーターにエクスプレッションを入れる

「文字のオフセット」と「スケール」に

wiggle(〇,△)

のエクスプレッションを入れましょう。〇と△には数字を入れます。

画像では適当に20や10など入れてますがお好みで調整してOKです。

エクスプレッション制御については下のリンクの記事で解説していますので、そちらも参考にしてみてください。

超解読AE! |エクスプレッションの使い方
【エクスプレッション】基本だけ覚えればOK!動きの自動制御の仕方。

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数字の素

「文字のオフセット」にエクスプレッションを入れることで、

文字がランダムに変化するようになり、

「スケール」にエクスプレッションを入れることで、

文字がランダムに拡大縮小する動きが付くようになります。

E太郎
文字は一つ一つに「コード」がついていて、それをオフセット(ずらす)することで文字が変わるようになります。

(手順2/4)CC Particle Worldを使って文字を降らせる

CC Particle Worldを使って手順1で作った「数字の素」を降らせます。

新しくコンポジションを作ります。サイズは最終的に動画として作りたいサイズなどでOKです。

新しく作ったコンポジションに手順1で作った「数字の素」のコンポジションも入れて、非表示にしてきましょう。

平面レイヤーを作ってシミュレーションエフェクトの「CC Particle World」を適用しましょう。

「降らせ始める位置」の設定

発生源の設定をする

上から降らせるために、パーティクルの発生ポイントを上の方にします。

「Producer」のPositionの数値を調整して、コンポジションの上に発生源を持っていきましょう。

奥行きも出したいので、Radiusも調整します。

画像の感じで横(X)と奥(Z)に発生源を広げましょう。

「数字の素」を降らせる設定

テクスチャを設定する

「Particle」の「Particle Type」を【Textured Square】にします。

【Texture】が変更できるようになるので、「Texture Layer」を先ほど手順1で作った「数字の素」のレイヤーにします。

今回は元々のアニメーションを反映させたいので

【Texture Time】を「From Start」に変更します。

数字の不透明度の設定

不透明度設定

元々の数字の色をしっかり出したいので、

【Max Opacity】を100%に【Color Map】を「Origin Constant」にします。

【Opacity Map】をいじって点滅させても面白いかもしれません。

E太郎
Opacity Map の操作方法は CC Particle World の解説記事で紹介していますので、そちらも参考にしてみてくださいね!

数字のサイズの設定

サイズ調整をする

サイズは作りたいコンポジションによって違うため、具合を見ながら調整してください。

Birth SizeとDeath Size で調整します。この二つの数字を変えることでサイズの変化が出ますが、ここでは同じ数値にするのがおすすめです。

Size Variationはランダム感を出したいので、100%にしておきましょう。

数字の量と寿命の設定

量と寿命の設定

量を調整していきます。

Birth Rate で全体の量を調整できるので、お好みの量になるように調整しましょう。

Longevity(sec)は文字が表示される「長さ(寿命)」なので、長めに設定します。

数字の落ち方の設定

落ち方の設定

【Physics】で落下の仕方を調整していきます。

【Animation】のタイプを変えると文字の飛び方が変わります。サンプルでは「Viscouse」を使用していますが、お好みでOKです。

比較的ゆったりと落下させたいので

  • Velocityを0.01にして速度を落とす
  • Gravityを0.03にして下に引っ張られる力を弱める

の設定をしましょう。数値はこのままでもOKですが、お好みで調整してみてください。


ベースが完成

ここまででだいたいベースは完成です。

あとは他のエフェクトを適用して最終調整をしていきましょう。

(手順3/4)エコーを使って微調整

エコーで尾を引かせる

マトリックス・コードの文字は尾を引いたような見た目なので、「エコー」を適用します。

時間エフェクトの「エコー」をかけましょう。

「エコーの数」を上げると文字が残像として残るようになります。

サンプルでは20にしていますが、お好みで調整してみてください。

E太郎
これでマトリックス・コードの基本形が完成です!

(手順4/4)お好みでさらに味付け

グラデーションを追加

「グラデーション」エフェクトをかけて上の方が緑、下の方に別の色になるようにしてあげるとちょっぴりオシャレな雰囲気になります。


発光感を追加

Windows : Ctrl + D

MacOS : Command + D

でレイヤーが複製できるので、複製したものにブラーをかけて描画モードを「加算」にしたりすると発光感が追加出来ます。

「色相/彩度」エフェクトなどで少し明度を上げて明るい色で重ねるのがおすすめです。


白文字を追加

「数字の素」のコンポジションに調整レイヤーを追加、「塗り」エフェクトを適用して文字が白になるようにします。

調整レイヤーの不透明度にエクスプレッションを入れます。

wiggle(25,1000)

と入れると白文字と緑文字がビカビカ点滅する感じになります。(数字はお好みで調整してください)

おまけ・アニメーションプリセットの「文字の雨」

文字の雨を適用

冒頭で紹介したマトリックス・コードのサンプルに表示している「超解読AE!」のタイトル部分はアニメーションプリセットの「文字の雨(イン)」を使用しています。

タイトル文字を入力して位置調整やフォント指定をしたら、

エフェクト&プリセットパネルの「アニメーションプリセット」>Text > Animate In >文字の雨(イン)

を適用すればOKです。

E太郎
デジタルノイズっぽい処理についてはフラクタルノイズの解説記事で紹介していますのでチェックしてみてください!
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【フラクタルノイズ】ザーザー・もやもや・集中線、何でも出来るエフェクト!

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まとめ:隠し文字を入れるとおしゃれになるかも。

色を変えても雰囲気が変わるし、無駄に多用したくなっちゃいますね!
A子さん
E太郎
今回はランダムな数字が表示されるように作りましたが漢字やアルファベットなどでももちろん再現可能です。何か特別な「文字」を隠し味で入れると面白いかもしれませんね!是非活用してみてください!

CC Particle Worldについて復習する

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