

この記事の内容
アニメーションさせる前にテキストの基本を覚えておこう!
テキストレイヤーを展開するともともといくつかの情報が付属しています。
ソーステキスト
ソーステキストでキーを打つと文字のアニメーションが出来ます。
文字を打って→次の文字を出したいフレームに時間を移動させて文字を打つ
を繰り返すとタイプライターのような表現が出来ます。
アニメーションのさせ方はこちらの記事を参考に!
-
-
【アニメーション】キーの打ち方と種類を解説。基本からしっかりマスター!
続きを見る
パスのオプション
パスに沿って文字を這わせるための設定です。
テキストレイヤーにペンツールや図形の描画ツールで「マスク」を作ります。
このままではマスクがかかって一部が消えた状態になってしまいますが、「パスのオプション」で作ったマスクを選択してあげるとマスクのパスに沿って文字を這わせることが出来ます。
マスクの作り方はこちらの記事を参考に!
-
-
【マスク・ペンツール】レイヤーの一部を切り抜く方法。
続きを見る
詳細オプション
文字ごとのアンカーポイント(動きの基点になるポイント)の位置設定や「塗りと線」の具合を設定したりできます。
これらは文字パネルからも設定できるのですが、ここで設定すると「何かの数値に親子付け」することができるのでエクスプレッション制御など難しい設定をするときに活躍するかもしれません。
その他、フォントの変え方など基本要素についてはこちらの記事を参考にしてみてください!
-
-
【テキストレイヤー】テロップ入れの仕方。アニメーションプリセットの使い方も解説!
続きを見る
文字をアニメーションさせたい時は「アニメーター」を適用する
アニメーターを使うと、いろいろな要素を追加できる
文字パネルでも字間などの設定は出来ますが、そのままではアニメーションは出来ません。
「アニメーター」の要素を後から追加することでキーを打てるようになり、わざわざ1文字ずつレイヤーにしなくても色々なアニメーションを作ることが出来ます。
テキストレイヤーを作った後に「アニメーター」を適用する
テキストレイヤーを展開すると「テキスト」の右横に「アニメーター:」という表示があるはずです。
「」を押すと、アニメーターの項目が出てきますので、お好きな項目を選んで追加していきます。

17種の「アニメーター」の内容をチェックしてみよう!
アニメーターの項目を選択すると、テキストに「アニメーター」として情報が追加されます。
そのままでは見た目に変化はありませんが、各項目内の数値をいじってアニメーションさせると面白い効果を得ることが出来ます。
文字単位の3D化を使用
そのままこれだけ適用するのだと3Dレイヤーのスイッチを押したのと同じ効果です。
基本的には アンカーポイント、位置、スケール、歪曲、回転 の項目と合わせて使用します。
これを適用することによって、文字ごとに3D効果を得ることが出来ます。
-
-
【3Dレイヤー】奥行き表現が超簡単!カメラを使ってシーンを作ろう
続きを見る
アンカーポイント
文字ごとのアンカーポイント(動きの基点となるポイント)のアニメーションが出来るようになります。
【シェイプ】で選んだ形に添って文字を移動させることが出来ます。
【順序をランダム化】することによって文字の動きをランダムにすることも可能です。

どの項目でも、範囲セレクターの【開始(もしくは終了)】の数値を変更することでどの文字までアニメーションを適用させるかを選択出来ます。共通の項目なので、覚えておきましょう。
位置
「アンカーポイント」とかなり似ている機能ですが、こちらはアンカーポイントが文字と一緒に移動します。
回転や拡大・縮小を加えるなど、基点が重要になる動きを加えない限りは「アンカーポイント」と「移動」どちらを使っても問題ありません。
スケール
文字ごとに拡大・縮小をかけることができます。
歪曲
文字を斜めに倒すことができます。
歪曲軸の数値を変更すると歪曲させる軸の角度を変えることが出来ます。
回転
文字ごとに回転をかけることが出来ます。
不透明度
文字ごとに不透明度を変えることが出来ます。
すべてのトランスフォームプロパティ
アンカーポイント、位置、スケール、歪曲、回転、不透明度
の6つの項目をすべて使いたい時はこちらを使うと一気に適用されます。
ただし、範囲セレクターが各項目に対して個別に設定できないので、細かく動きを作りこみたい時は不向きかもしれません。
塗りのカラー
文字の塗りのカラーをアニメーションできます。
RGB、色相、彩度、輝度、不透明度 といくつか指定方法があります。
「塗りのカラー」を指定すると範囲セレクターで選択した文字の色が変わります。
カラー自体にアニメーションを付けることもできるので、だんだん色々な色に変化するような表現も可能です。
線のカラー
「塗りのカラー」と使い方はおなじで、文字の線のカラーをアニメーションできます。
線幅
線幅をアニメーションできます。
字送り
文字と文字の間を広げたり、狭くしたりするのをアニメーションできます。
ラインアンカー
基本的に字送りの項目と一緒に使います。
「字送り」を適用した後、その横に表示されている「追加:」を押して「ラインアンカー」を追加します。
ラインアンカーの数値に応じて
- 0→テキストの左側を基点にして字送りされる(左揃え)
- 50→テキストの中央を基点にして字送りされる(中央揃え)
- 100→テキストの右側を基点にして字送りされる(右揃え)
ようになります。
ラインスペース
「ラインアンカー」と同じく、基本的に字送りの項目と一緒に使います。
「字送り」を適用した後、その横に表示されている「追加:」を押して「ラインスペース」を追加します。
こちらは数値で行間の調整ができます。何行かないと見た目には変わりが出ませんので改行した文章で使ってみてください。
文字のオフセット
文字コード(※)をずらすことが出来ます。
範囲セレクターにアニメーションをつけることで「でたらめな文字だったのが、だんだんと文章になる」というような表現をしたりできます。オフセットやランダム化などを有効にするとそれっぽくなります。
※文字コードとは、コンピュータ上で識別するためにそれぞれの文字に割り当てられた「識別番号」のことです。この「文字のオフセット」は識別番号をずらすことによって、実際に打ち込んだ文字とは別の文字を表示させています。
文字コード
文字コードを指定することが出来ます。
「文字のオフセット」と似ていますが、こちらは指定した範囲全ての文字が同じ文字コード(同じ文字)に指定されます。オフセットなどを設定すると異なる文字になります。
特定の文字を表示したい時はこちらを使用しましょう。
ブラー
文字にブラー(ぼかし)をかけます。
文章全体的にかける場合はエフェクトのブラーでもいいですが、こちらを使うと文字ごとにぼかせるので字送りのようにぼかしを晴らしていきたい時は便利です。

まとめ:わざわざ一文字ずつレイヤーにしなくても、いろいろアニメーションが作れちゃう優れもの。


