

この記事の内容
シェイプって何?
ペンツールで作れるマスクパスやシェイプなどは「ベクトルグラフィックス」というものになります。(テキストレイヤーなどもこれに含まれます)
「ベクトルグラフィックス」は写真などの普通の画像と違って、いくら拡大しても鮮明なまま使えるのでとても便利です。
ラスター画像
ラスター画像は普通の写真などのことで、拡大すると画像が荒く見えます。
通常の画像はピクセルという小さな点で表現されているため、拡大するとこのように荒くなってしまうのです。
ベクトルグラフィックス
ベクトルグラフィックスは拡大しても、画質は落ちません。
細かく言うとピクセルで表現されているのはラスター画像と同じなのですが、こちらは画像を拡大しても再変換されることによってピクセル自体が拡大されることはありません。

ペンツールの使い方
鉛筆で自由に線を描くようなイメージが強い人だと、ペンツールってなかなか初めは難しいんですよね(筆者も昔はそうでした)。
まずは操作を少しずつ覚えていきましょう。
ペンツールを選択
万年筆の先端のようなマークのボタンを押して、アクティブにしましょう。
ペンツールは「頂点(セグメント)」を指定していく作業
ブラシで描く時は鉛筆で線を描くときと同じような感覚で描画できますが、
ペンツールで線を描く時は、点を打って縁取っていくイメージです。
「パス」は頂点と頂点を結ぶ「線」
点を打っていくと、点と点を繋ぐ線が描画されていきます。
この線を「パス」といいます。
直線か曲線か
パスはまっすぐな直線(コーナーポイント)と滑らかな曲線(スムーズポイント)の2種類があります。
頂点を作るとき、クリックで直線、ドラッグで曲線を描画することが出来ます。
後から切り替えできますので、まずはざっくり描画していきましょう。
頂点の切り替え
頂点の上にカーソルを合わせて
Windows : Alt
Mac : Option
を押しながらクリックすると、直線と曲線を切り替えることが出来ます。
また、頂点を選択した状態(クリックか、ドラッグで頂点を囲んで選択された状態)でDelateを押すか
Windows : Ctrl
Mac : Command
を押しながらクリックをすることで頂点を消すことが出来ます。
ハンドルを使って曲線を調整しよう
頂点をクリックして選択すると、曲線の場合ハンドルが表示されます。
ドラッグで角度を調整したり、伸ばしたり縮めたりすると曲線の具合が調整できますので好きな形になるように調整しましょう。
Windows : Ctrl + Alt
Mac : Command + Option
を押しながらハンドルを移動させると、ハンドルの片側だけ調整することが出来ます。
ハート型のようなものを作るときに便利ですよ。

ちょっと寄り道:長方形や楕円形ツールで作ったシェイプを自由変形させたい
長方形や楕円形ツールなど、「きっちりと図形として作ったシェイプ」はそのままでは自由に変形できないのですが、ひと手間加えるとペンツールで作った時と同じように調整ができるようになります。
図形描画のツールを使う
ペンツール横にある図形ツールのボタンを押して、アクティブにしましょう。
ボタンを長押しすると隠れている別のツールが出てきますので作りたい形に合わせて選びます。
コンポジションパネルでドラッグをして図形を描画しましょう。
コンテンツを開く
タイムラインパネルでシェイプレイヤーのコンテンツを開きます。
サイズや線・色など設定が出来ます。
「ペジェパスに変換」を選ぶ
長方形パスの項目の上にカーソルを合わせて右クリック、
「ペジェパスに変換」というメニューがありますので、選びます。
するとペンツールで描いたものと同じように自由変形が出来るようになります。

パスを調整する
作ったパスをもっと作りこんでいきましょう!
線の有無、塗りつぶしの有無
コンテンツ内の線・塗り等の横にある目のマークをクリックすると、表示/非表示を切り替えることが出来ます。
線の幅や色を調整
線や塗りの項目をさらに開くと色や線の幅など細かく設定できます。
「線はくっきりさせて、塗りは半透明に」といった設定もできます。
線の先端の処理
※円形や四角形など、線が閉じた状態だとこの設定は機能しません。
線の端をどんな形にするかを設定できます。3種類から選ぶことが出来ます。
- バット:端にあたる頂点の位置でブツッと切ったような形になります。
- 丸型:先端が丸くなります。
- 突出:基本的にはバットと同じで角のある形になりますがバットと違い、頂点を囲むような角になります。
角の処理
※線が曲線の場合はこの設定は機能しません。
角の形をどんな形にするかを設定できます。3種類から選ぶことが出来ます。
- マイター:カクカクとした鋭利な角になります。
- ラウンド:丸い角になります。
- ベベル:面取りをしたような角になります。
破線(点線)にする
破線の横にある+マークのボタンを押すと、設定できる項目が新たに表示されます。
線分の数値を調整することによって、点線の間隔を調整できます。
オフセットの数値を調整することによって、点線の位置を調整できます。アニメーションさせることもできますので、線に沿って点を流すこともできます。
テーパーをつける(だんだん細くする)
テーパーの項目の数値を調整すると先端に向かって細くすることができます。
数値を色々変更してみて、お好みの見た目になるように調整しましょう。
波打たせる
波の項目を調整することによって線を波打たせることが出来ます。
フェーズの数値で波を移動させられます。
エフェクトを使わなくても波形が作れるのでお手軽です。

シェイプレイヤー内にも前後関係がある
レイヤーは上に行くほど手前に見えますが実はシェイプレイヤー内にも前後関係があるので、注意しておきましょう。
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レイヤー構造の基礎についてはこちら【コンポジション】レイヤー構造を覚えよう!基本の仕組みをガッチリ解説。
続きを見る
前後関係を変えたい時はドラッグで上下の位置を変えるだけ
シェイプレイヤーのコンテンツに収納されているものをドラッグして上下を入れ替えれば、レイヤーの前後関係を変更することができます。
他のシェイプレイヤーに移動することもできる
コンテンツ内に収納されているシェイプを選択した状態で
Windows : Ctrl + X
Mac : Command + X
を押して切り取り、別のシェイプレイヤーのコンテンツに
Windows : Ctrl + V
Mac : Command + V
で貼り付けると別のシェイプレイヤーに移動させることが出来ます。

シェイプレイヤーには「追加」の拡張機能がある!
シェイプレイヤーには「追加」をすることで、もっといろいろな効果を足すことが出来ます。
- 同じ形のシェイプを大量複製する
- 形をゆがめる
- ガタガタと振動させる
など、他にも色々と面白い効果があります。
追加機能についてはこちらの記事で解説していますので、合わせてチェックしてみてください!
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【シェイプレイヤー】「追加」機能10個を解説!大量複製もすぐに完結。
続きを見る
まとめ:何度も使って覚えよう!


