

この記事からわかること
- プレビューの見方
- 一部だけ再生して見るやり方
- タイムラインの見方
- ワークエリアの設定方法
- 処理が重くてプレビューが見れない時の対処法

この記事の内容
コンポジションパネルで見える画像を「再生」するには
AEは様々なアニメーションを作成したり、ムービーに編集を加えたり、「動画を作ること」に醍醐味があります。
コンポジションに入れたものは「コンポジションパネル」で【プレビュー】ができますので、簡単に再生して見ることが出来ます。
プレビュー
プレビューの操作は
- プレビューパネルを使う方法
- ショートカットを使う方法
の2つの方法があります。
プレビューパネルを使って再生
プレビューパネルのボタンを押すと再生することができます。
一つ前のフレームに戻ったり、進んだりすることも可能です。
プレビューパネルの下の方をドラッグ&ドロップで引っ張ると、細かい設定項目が出てきます。
再生をループさせたり、音も再生するか、などの設定ができます。
ショートカットキーで再生
プレビューパネルよりも、慣れてくるとショートカットキーで操作する方が楽です。
スペースキー:現在青いインジケーターがある部分から再生
(テンキーの)0:「ワークエリア」(※後述)の一番初めから再生
PageUp:1フレーム戻る
PageDown:1フレーム進む
Home:一番最初に戻る
End:一番最後に進む

タイムラインパネルで再生する範囲指定ができる
タイムラインパネルの見方
タイムラインパネルには「時間スケール」が表示されています。
左側が始まりで、右側の終わりの方向へ流れていきます。
時間表示の目盛り上でクリックすると、青いインジケーターが「クリックした時間の位置」に移動します。
インジケーターの逆三角形のツマミをドラッグ&ドロップでも移動可能です。

時間の表示は「タイムコード」か「フレーム」
タイムラインパネルの左上に青文字で「現在インジケーターがいる位置の時間」が表示されています。
この表示は
Window : Ctrl
MacOS : Command
を押しながらクリックすると「タイムコード」と「フレーム」表示を切り替えることが出来ます。

フレーム表示は「頭から何フレーム目か」の表示です
「時間」を直接数値で打ち込んでインジケーターを移動させることも可能です。
「ワークエリア」を設定すれば一部分だけを再生できる
時間表示の目盛りの真下に左右が青い、「グレーのバー」が表示されています。
これがワークエリアです。
通常はコンポジション全体と同じ長さになっていますが、左右の青い部分をドラッグ&ドロップで移動させると、ワークエリアを狭くすることが出来ます。

ワークエリア設定はショートカットが便利です。(WindowsもMacOSも共通です。)
【B】を押すと「ワークエリアの先頭」が青いインジケーターのある位置に移動します。
【N】を押すと「ワークエリアの最後尾」が青いインジケーターのある位置に移動します。

なんだかリアルタイムで再生されない・・・そんな時は
AEでは処理が重くなってきたり、読み込まなければいけない素材数が多すぎたりすると、プレビュー再生した時にリアルタイムで再生ができないことがあります。

【キャッシュ】を再生前に済ませる方法
ワークエリアの真下に緑色の表示がされているフレームは「再生するための処理」が済んでいるフレームです。
これは「キャッシュ」という機能で、「そのフレームの映像をあらかじめ記憶」しておいてくれる機能です。
プレビューパネルの設定から【再生前にキャッシュ】という項目にチェックを入れると、キャッシュを済ませてから再生をしてくれるようになります。

画質を落として見る方法・コンポジションパネルの設定を変える
コンポジションパネルの下の方に「解像度」設定の項目があって、解像度を変えることで表示画質を下げることが出来ます。
表示画質が下がり、処理が正しく表示されないこともありますが再生速度が上がりますので、とりあえず流れを見たい時などは便利です。
【自動】にすると「画面を拡大するほど高解像度」に勝手に調整してくれるようになります。
コンポジションパネルにある【目標範囲】機能を使うと、囲んだ部分だけをプレビューすることが出来ます。
その他にも、コンポジションパネルの設定を変えるとプレビューを軽くできる可能性があります。
使い方は下のリンクの記事で解説しているので、是非併せてチェックしてみてください!
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【コンポジションパネル】各種ボタンの使い方を徹底解説。
続きを見る
スキップ再生
プレビューパネルの設定のところに「スキップ」という項目があるので、この数字を上げると「そのフレーム数飛ばしながら再生」するようになります。
コマ落ち状態になるので少しカクカクした再生になりますが再生速度が上がるので、これもとりあえず流れを見たいときなどには便利です。
ドラフト3D
3Dレイヤーを多用しているときは処理が重くなりがちです。
「タイムラインパネル」にある「ドラフト3D」ボタンをクリックしてONにすると一時的に影や被写界深度などの処理を無効にしてくれるので、再生速度が上がります。
「ソロスイッチ」で確認したいレイヤーだけ表示させる
一部のレイヤーの動きだけ確認できればいいのなら、「ソロスイッチ」をONにすれば見たいレイヤーだけ表示できます。
スイッチの使い方はこちらの記事を参考に
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【スイッチ】全12個の超便利なお助けツールを覚えて使いこなそう!
続きを見る

まとめ:再生できなければ動画じゃない!


次の記事では、After Effectsで時間を操るための「タイムリマップ」について具体的に解説していきます。
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次の記事へ【タイムリマップ】スローも早送りも、自在に操ってみよう。
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