操作や見方

【プレビュー】タイムラインの見方と再生方法。処理が重い時の5つの対処方法も解説。

超解読AE! | 作ったら画面で再生して見よう。プレビューの操作方法とタイムラインを解説
ムービーの素材を読み込んだ時、After Effectsの中で再生して見てみたいのですが、どうやって再生すればいいのでしょうか?
A子さん
E太郎
動きのあるものを読み込んだり、作ったりしたときは画面内で再生して見たいですよね。今回はAEで「再生をする方法」について解説していきます!

この記事からわかること

  • プレビューの見方
  • 一部だけ再生して見るやり方
  • タイムラインの見方
  • ワークエリアの設定方法
  • 処理が重くてプレビューが見れない時の対処法
E太郎
さっそく見ていきましょう!

コンポジションパネルで見える画像を「再生」するには

AEは様々なアニメーションを作成したり、ムービーに編集を加えたり、「動画を作ること」に醍醐味があります。

コンポジションに入れたものは「コンポジションパネル」で【プレビュー】ができますので、簡単に再生して見ることが出来ます。

プレビュー

プレビューの操作は

  • プレビューパネルを使う方法
  • ショートカットを使う方法

の2つの方法があります。

プレビューパネルを使って再生

プレビューパネルのボタンを押すと再生することができます。

一つ前のフレームに戻ったり、進んだりすることも可能です。


プレビューパネルの下の方をドラッグ&ドロップで引っ張ると、細かい設定項目が出てきます。

再生をループさせたり、音も再生するか、などの設定ができます。

ショートカットキーで再生

プレビューパネルよりも、慣れてくるとショートカットキーで操作する方が楽です。

スペースキー:現在青いインジケーターがある部分から再生

(テンキーの)0:「ワークエリア」(※後述)の一番初めから再生

PageUp:1フレーム戻る

PageDown:1フレーム進む

Home:一番最初に戻る

End:一番最後に進む

E太郎
このショートカットキーはWindowsでもMacOSでも共通のキーです!

タイムラインパネルで再生する範囲指定ができる

タイムラインパネルの見方

タイムラインパネルには「時間スケール」が表示されています。

左側が始まりで、右側の終わりの方向へ流れていきます。


時間表示の目盛り上でクリックすると、青いインジケーターが「クリックした時間の位置」に移動します。

インジケーターの逆三角形のツマミをドラッグ&ドロップでも移動可能です。

E太郎
インジケーターの位置の映像が「コンポジションパネル」に表示されますよ。

時間の表示は「タイムコード」か「フレーム」

タイムラインパネルの左上に青文字で「現在インジケーターがいる位置の時間」が表示されています。

この表示は

Window : Ctrl

MacOS : Command

を押しながらクリックすると「タイムコード」と「フレーム」表示を切り替えることが出来ます。

E太郎
タイムコード表示は【分/秒数表示】です。ただし、1秒以下は「フレームレート」の数値でカウントが異なります。フレームレートが24fpsの場合は1秒=0:00:00:24、30fpsの場合は1秒=0:00:00:30になります。

フレーム表示は「頭から何フレーム目か」の表示です

「時間」を直接数値で打ち込んでインジケーターを移動させることも可能です。

「ワークエリア」を設定すれば一部分だけを再生できる

時間表示の目盛りの真下に左右が青い、「グレーのバー」が表示されています。

これがワークエリアです。

通常はコンポジション全体と同じ長さになっていますが、左右の青い部分をドラッグ&ドロップで移動させると、ワークエリアを狭くすることが出来ます。

E太郎
プレビュー再生はこの「ワークエリア」の部分を再生するようにデフォルトで設定されています。一部分だけ再生したいときはワークエリア設定をしてから再生をしましょう。

ワークエリア設定はショートカットが便利です。(WindowsもMacOSも共通です。)

【B】を押すと「ワークエリアの先頭」が青いインジケーターのある位置に移動します。

【N】を押すと「ワークエリアの最後尾」が青いインジケーターのある位置に移動します。

E太郎
再生の【スペースキー】の真上にあるキーなので、意外と覚えやすいショートカットです。

なんだかリアルタイムで再生されない・・・そんな時は

AEでは処理が重くなってきたり、読み込まなければいけない素材数が多すぎたりすると、プレビュー再生した時にリアルタイムで再生ができないことがあります。

E太郎
通常のプレビューは再生と処理を同時進行していっているのですが、処理が間に合っていないために遅れが生じてしまうのです。

【キャッシュ】を再生前に済ませる方法

ワークエリアの真下に緑色の表示がされているフレームは「再生するための処理」が済んでいるフレームです。

これは「キャッシュ」という機能で、「そのフレームの映像をあらかじめ記憶」しておいてくれる機能です。

プレビューパネルの設定から【再生前にキャッシュ】という項目にチェックを入れると、キャッシュを済ませてから再生をしてくれるようになります。

E太郎
あまりにも長い動画や処理がたくさんかかっている場合はキャッシュしきれない場合がありますのでご注意を

画質を落として見る方法・コンポジションパネルの設定を変える

コンポジションパネルの下の方に「解像度」設定の項目があって、解像度を変えることで表示画質を下げることが出来ます。

表示画質が下がり、処理が正しく表示されないこともありますが再生速度が上がりますので、とりあえず流れを見たい時などは便利です。

【自動】にすると「画面を拡大するほど高解像度」に勝手に調整してくれるようになります。


目標範囲

コンポジションパネルにある【目標範囲】機能を使うと、囲んだ部分だけをプレビューすることが出来ます。

その他にも、コンポジションパネルの設定を変えるとプレビューを軽くできる可能性があります。

使い方は下のリンクの記事で解説しているので、是非併せてチェックしてみてください!

超解読AE! |コンポジションパネルツールバーの使い方
【コンポジションパネル】各種ボタンの使い方を徹底解説。

続きを見る

スキップ再生

プレビューパネルの設定のところに「スキップ」という項目があるので、この数字を上げると「そのフレーム数飛ばしながら再生」するようになります。

コマ落ち状態になるので少しカクカクした再生になりますが再生速度が上がるので、これもとりあえず流れを見たいときなどには便利です。

ドラフト3D

3Dレイヤーを多用しているときは処理が重くなりがちです。

「タイムラインパネル」にある「ドラフト3D」ボタンをクリックしてONにすると一時的に影や被写界深度などの処理を無効にしてくれるので、再生速度が上がります。

「ソロスイッチ」で確認したいレイヤーだけ表示させる

一部のレイヤーの動きだけ確認できればいいのなら、「ソロスイッチ」をONにすれば見たいレイヤーだけ表示できます

スイッチの使い方はこちらの記事を参考に

超解読AE! | スイッチを使いこなそう。覚えておけば圧倒的便利
【スイッチ】全12個の超便利なお助けツールを覚えて使いこなそう!

続きを見る

E太郎
動画作りは「トライアル&エラー」が基本です。何度も見ながら作り直す、を繰り返していくのでしっかりとプレビュー操作はマスターしておきましょう!

まとめ:再生できなければ動画じゃない!

キャッシュが早くできて「緑」になっていれば、プレビュー再生も早く出来るということですね。
A子さん
E太郎
処理が重すぎるときは一時的に「エフェクト」を切ったり、一部だけ表示させて再生するなど必要に応じて色々試してみてくださいね!

次の記事では、After Effectsで時間を操るための「タイムリマップ」について具体的に解説していきます。

超解読AE! | タイムリマップの基本操作。時間を自在に操ろう
次の記事へ【タイムリマップ】スローも早送りも、自在に操ってみよう。

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