

この記事からわかること
- プロジェクト・コンポジション・レイヤーとは?
- プロジェクトの始め方・保存の仕方
- 自動保存の設定方法

この記事の内容
まずは知っておかないといけない3つの要素
After Effectsはムービー素材などを繋げたり、図形や文字を入れたりして動画を作ることが出来ます。
この記事で覚えておきたいのは下記の3つの要素です。
プロジェクト
「動画に使用している全ての素材」を一つにまとめたパッケージのことを「プロジェクト」と言います。
コンポジション
プロジェクトの中に入っている素材の一部をまとめたものを「コンポジション」と言います。
レイヤー
「コンポジション」の中に入っている素材の重ね順のことを「レイヤー」と言います。
AEだけでなく、その他のお絵描きアプリなどでもこの構造になっていて、普通は「上にあるほど手前」に見えます。

動画作りはプラモデルを作っていくイメージ
先程、プロジェクトのことを「パッケージ」と表現しましたが、動画づくりの構造は「プラモデル作り」に似ています。
「コンポジション」はパーツがまとまっているセットです。
「レイヤー(素材)」はパーツセットに入っているシールや部品などにあたります。
最後に「レンダリング(書き出し)」をして組み立てが完成になります。
プロジェクトの作り方と保存方法。
プロジェクトのはじめ方
AEでの動画作りの工程はまず、「パッケージ」としてプロジェクトを作るところから始まります
「新規プロジェクト」を作りましょう。
メニューの【ファイル(F)】→【新規(N)】→【新規プロジェクト(P)】で作るか、ショートカットで作りましょう。(※【ホーム画面】からでも新規プロジェクトボタンを押して作成できます)
Windows:Ctrl + Alt + N
MacOs:Command + Option + N
コンポジションで「中身」を作る
次に「中身」を作ります。
「コンポジション」を作りましょう。
メニューの【コンポジション(C)】から【新規コンポジション(C)】を選んで作るか、ショートカットで作りましょう。
Windows:Ctrl + N
MacOs:Command + N
部品を用意する
コンポジションを作成出来たら、「パーツを作る準備」ができたので
素材を用意して実際に部品を作りこんでいきます。
(※今回は「プロジェクト」の解説記事のため、コンポジションの詳しい使い方や素材の読み込み・加工方法は別の記事で詳しく解説しています。)
コンポジションについての記事はこちらを参考に
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【コンポジション】レイヤー構造を覚えよう!基本の仕組みをガッチリ解説。
続きを見る
「保存」をする
作っているプロジェクトは保存をしましょう。
メニューの【ファイル(F)】から【保存(S)】、もしくは【別名で保存(V)】を選びましょう。
また、これはよく使うコマンドなので、ショートカットは是非覚えておきましょう。
Windows:Ctrl + S もしくは Ctrl + Shift + S
MacOs:Command + S もしくは Command + Shift + S
プロジェクトを保存すると、「○○○.aep」(〇の部分は任意)の「.aep」と拡張子が付いたデータになります。
別名で保存するメリットとは?
動画を作っているうちに「作りこんだけど、前の方が良かったかも・・・」とか、クライアントがいる場合は「前のに戻して!」という指示が出てしまったり、というのはよくあることです。
そんな時に別名保存しておくと、「前のバージョン」として保存しておけるので便利です。
例えば、筆者の場合は
- ○○○_t01.aep (テイク1)
- ○○○_t02.aep (テイク2)
- ○○○_t03.aep (テイク3)
- t04,t05・・・とつづく
といった具合に「区切りのいいところ」で別のデータとして保存をしていっています。

作業を再開するときは
プロジェクトを保存したあとは好きな時に作業を再開することができます。
メニューの【ファイル(F)】から【プロジェクトを開く(O)】を選ぶか、ショートカットで開きましょう。
Windows:Ctrl + O
MacOs:Command + O
「何を開くか」の選択用ウィンドウが出てくるので、開きたいデータを選択しましょう。
ちょっと寄り道:お守りとして「自動保存」を設定しておきましょう。
自動保存機能で「予期せぬトラブル」に備えよう
うっかりPCに極端な負担がかかった場合、保存前にプロジェクトが閉じてしまうことがあります。
物凄く作業したのに全部パーになってしまったりしたら悲しいですよね。。
そんな時に自動保存を設定しておけば多少データが古いかもしれませんが元に戻ることが出来ます。
メニューの【編集(E)】から【環境設定(E)】→【自動保存...】で設定できます。
万能ではないのであくまでお守りとして。
自動保存は「保存の間隔」で時間を指定するとその間隔で自動的に保存をしてくれます。
「自動保存の場所」は保存場所なので、あらかじめ指定しておきましょう。
ただしこの自動保存、毎回きちんと保存されないこともあったりするので、お守り程度に考えておいた方がいいでしょう。
大事なデータは必ず手動で保存するのが基本です。
「プロジェクトバージョンの最大数」の数字の数だけファイルが保存されますので、
例えば「3」になっていると、4回目の自動保存は1回目に保存したデータに上書きされます。
保存間隔を極端に狭くしたり、保存数を多くし過ぎるとPCに余計な負担がかかってしまうので、ほどほどに設定しておきましょう。
まとめ:「パッケージ」を作っていく感覚で始めてみよう!


次の記事では、避けては通れないAfter Effectsの「コンポジション」について具体的に解説していきます。
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