

この記事の内容
ロトブラシの機能
「ロトブラシ」は抜き取りたい部分を囲むようになぞって選択するツールです。1フレーム選択すると、その先のフレームも自動で動きを予測して選択してくれます。
例)動画の猫だけ抜き取りたい
抜き取り前
ロトブラシを使って抜き取ったもの(※背景は紫に変えていますが、マスクで切った時のように透明になります)
ロトブラシを使うときの注意点
- 抜き取りたいものの周りが似たような色だったりコントラストが低い場合、画像が抜き取りにくい場合があります。
- コンポジション設定と、抜き取りたい動画素材のフレームレートが一致していないと正常に機能しません。
- 形が複雑すぎたり、動画の尺が長すぎると処理落ちすることがあります。(念のため、データを保存してから作業しましょう!)
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ロトブラシの使い方
レイヤーパネルを開く
ブラシ系のツールはコンポジションパネルではなく、レイヤーパネルで作業をします。
コンポジションに動画素材を入れた後、ダブルクリックしてレイヤーパネルを開きましょう。
ロトブラシで切り抜きたい部分を囲むようになぞる
ロトブラシで抜き取りたい部分を囲むようになぞります。
選択範囲が思っていたよりはみ出してしまった時は
Windows Alt
Mac Option
を押しながらはみ出た部分をなぞると選択範囲から外すことが出来ます。
※画像は早送りしています。緑は通常のロトブラシでなぞっていて、赤はAlt(Option)を押しながらなぞっています。ピンクは選択されている範囲です。

再生してみて、抜き取り部分を確認する
レイヤーパネルが開いた状態でスペースキーを押すと、選択範囲が表示された状態で再生することが出来ます。
1フレーム選択範囲を設定するとその後のフレームも自動で検出されますが、場合によってはところどころ意図せずはみ出している部分があるかもしれません。
その場合ははみ出てしまっているフレームを再調整しましょう。

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選択をフリーズさせておく
上手く選択範囲を設定できたら、レイヤーパネルの右下にある「フリーズ」ボタンを押してフリーズさせます。
フリーズができたらレイヤーパネルを閉じてみましょう。
コンポジションで見ると切り抜かれた状態
この時点で、コンポジション内にある動画素材が切り抜かれた状態の見た目になります。
- 切り抜きをやめたい時は「ロトブラシとエッジを調整」というエフェクトがかかった状態なので、OFFにするか削除することで元の切り抜き前の状態に戻せます。
- 再調整したい時は再度レイヤーパネルを開いて、フリーズボタンを押して「フリーズ解除」をして同じようにロトブラシで調整すればOKです。
微調整はエフェクトコントロールで
ロトブラシを使ったレイヤーには「ロトブラシとエッジを調整」というエフェクトがかかっているのでエフェクトコントロールで数値をいじったりして微調整します。
ぼかしやコントラスト等の数値を変更すると、切り抜いたエッジ部分をぼかしたりハッキリとさせたり調整が出来ます。お好みで数値をいじって調整してみましょう。
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まとめ:ロトブラシを使っていろいろなものを抜き取ってみよう!


