基礎の基礎

【インターフェース】わざわざ聞けないパネルのアレコレ、教えます。

超解読AE! | After Effectsのインターフェースのキホン
動画作りで何をしていったらいいのかは前回の記事でわかったので、そろそろAEの使い方を知りたいです!どんなふうに見て使えばいいんでしょうか?
A子さん
E太郎
いよいよ、今回から実際にAEに触れていきましょうね。まずは全体的にどんなふうに構成されているのか、「インターフェース」を解説していきます。

この記事からわかること

  • AEのインターフェースの見方
  • 「標準」のレイアウトで表示されているパネルの役割
E太郎
さっそく見ていきましょう!

After Effectsのインターフェース

いざAEを起動してみると、なんだか仕切りのようなもので区切られていますよね。

はじめは「どこになにがあるのか」がわからないのでちょっと不安になるかと思いますが、大丈夫です。

インターフェースは使っていくうちに覚えていくものなので、今回は「パネル」について重点的に覚えていきましょう。

E太郎
慣れてしまえば自然と身につくので、まずは気軽に足を踏み入れてみましょう。

AEは「パネル」で構成されている

まずは、After Effectsを起動させましょう。

アプリケーションのアイコンをダブルクリックで起動ができます。

※ちなみに、Creative Cloud Desktopのアプリからも「開く」ボタンを押して起動できます。

アプリケーションウィンドウ

開いた時に出てくるウィンドウ全体を「アプリケーションウィンドウ」と言います。

(この名称は覚えてなくても特に困らないです)

単純に、「机の上」だと覚えておけばOKです。机の上にはいろいろな道具や素材などが乗っていて、好きに配置を変えることが出来ます。

パネル

アプリケーションウィンドウ内をよく見てみると、いくつかの「パネル」で構成されています。

これは色々な「道具」や「コントローラー」が入った道具箱のようなものだと思ってください。

それぞれパネルの「どこか」に触れると、フチが青くなって「アクティブな状態」(選択された状態)になります。

パネルのレイアウトは自分の好きなように変えられる

「パネル」はあくまで作業机に置いてある道具箱のようなものなので、自由に置く場所を変更できます。自分で作業しやすい位置にカスタマイズしてみましょう。

パネル上部に書いてある「パネルの名前」の部分をドラッグ&ドロップすると移動が可能です。

パネルは必要なければしまっておくこともできる

パネルの位置替えもできますが、必要ないパネルはしまっておくことが出来ます。

パネルの横の三本ラインのマークをクリックすると「パネルを閉じる」という項目があるのでそれを選ぶだけです。

ちなみに、再度表示したいときはメニューの【ウィンドウ】から出したいパネルを選択すればOKです。

パネルはグループ化されるものもある

図のように同じ位置にパネルがあって、タブで管理されているものは「グループ化されたパネル」と言います。

タブをクリックすることで、後ろに隠れているパネルに切り替わります。

パネルを最大化する

編集作業を行っていると「一つのパネルで作業を集中したい」ということがたまに出てきます。

そんな時は「集中したいパネル」を選択した状態で「@」を押せばそのパネルだけ画面いっぱいに表示することが出来ます。

元に戻したいときはまた「@」を押しましょう。

パネルレイアウト(=ワークスペース)は保存しておける

気に入ったパネルレイアウトができたら、「ワークスペース」を保存しておくと便利です。

メニューの【ウィンドウ】→【ワークスペース】→【新規ワークスペースとして保存...】を選ぶと、今のパネルレイアウトを保存できます。名前を付けて保存しましょう。

保存したレイアウトはメニューの【ウィンドウ】→【ワークスペース】内の一覧に追加されるので、それを選択すれば、パネルの配置をぐちゃぐちゃにしても瞬時に好きな配置に戻すことが可能です。

ビューアとは?

よく見ると南京錠マークのついたパネル

パネルは基本的にひとつの種類につき1つしか表示できません

ただ、「パネルの名前」の横に南京錠のマークがついたパネルは「ロック」機能を使って2つ以上のパネルを開くことが出来ます

このパネルを「ビューア」といいます。

見比べたいときなどに便利

「ビューア」のロック機能を使って2つ開けるというのは

コンポジションパネル(実際の画面の絵が表示されているパネル)を2つ並べて見比べたり、というときなどに便利です。

何パターンか似た種類を作っているときや、参考データを見ながら作業するときなどに役立ちますよ。

最初に覚えておきたい「標準」のパネル

AEにはたくさんのパネルが用意されているので、「どのパネルでどんなことができるのか」は今ここで一気にすべては覚えられないと思います。

今回はワークスペースを「標準」にしたときに表示されるパネルが「どんなものか」だけ見ていきましょう。

E太郎
「標準」と言われるだけあって、最低限必要そうなパネルで構成されています。

メニューの【ウィンドウ(W)】→【ワークスペース】→【標準】で表示されるパネルのレイアウトを一緒に見てみましょう。

ツールパネル

メニューの真下にアイコンがいくつか並んでいますが、これは「ツール(道具)」です。

クリックすると、アイコンが青くなります。青くなった状態は「アクティブ状態」で、その道具を持っている状態です。

プロジェクトパネル

このパネルには、そのプロジェクトの中に入っている「素材」や「コンポジション」が全て入っています。

机の上にある「材料置き場」だと思ってください。

※最初は何も入っていないので、ご安心を。

コンポジションパネル(ビューア)

今選択している「コンポジション」の中身を視覚的に表示します。

カメラで覗いている実際の映像が見えるモニターだと思ってください。

選択している「ツール」で直観的に触って加工することが可能です。

タイムラインパネル

「コンポジション」のレイヤー構造などが表示されるパネルです。

素材の前後関係を調整したり、時間調整をしたり、実際に素材を加工していくための「工作スペース」です。主にアニメーションを作るときに使います。

エフェクトのパネル

エフェクト&プリセット

素材にかけられる「エフェクト(効果)」が入っているパネルです。

検索窓がついているので、「エフェクト名」で検索することもできます。

エフェクトコントロール

素材にかけた「エフェクト」の具合を調整するためのパネルです。

(ワークスペース「標準」で表示すると「プロジェクトパネル」の後ろ側にグループ化されています)

CC ライブラリ

CCライブラリは「他にAdobe製品を使っている」場合にかなり便利なパネルです。

よく使う色やフォント(文字の見た目のことです)、テンプレートなどを保存しておくと、AE以外のアプリ(Premiere ProやPhotoshopなど)で共有することが出来ます。

プレビュー

慣れてくるとショートカットボタンなどで操作することが多いですが、「再生」や「進む」「戻る」などを操作するためのパネルです。

パネルの下部分をドラッグ&ドロップで引っ張ると、メニューが展開されるのでもっと細かい設定をすることもできます。

情報

コンポジションパネル内にマウスのカーソルがあるときに、その位置情報や「その場所にある色」の情報を表示します。

オーディオ

BGMや効果音など、「音の素材」があるときに選択した状態で、このパネルのツマミを上下に調整すると、音の大きさを調整できます。

※【0bB】は音源の音量そのままで、消音ではありません。そこから大きくしたり、小さくしたりできます。

まとめ:「机の上」を自分でカスタムして使いやすいようにしよう。

AEではパネルという道具箱がたくさん用意されていて、作業スペースを自由にカスタムできるんですね。
A子さん
E太郎
AEは覚える要素が多いです。使っているうちに嫌でも染みついていくので、インターフェースはすぐに覚えなくても大丈夫です。具体的な機能と合わせてこれからじっくりとマスターしていきましょう。

次の記事ではいよいよ新しい章へ、After Effectsの「操作や見方」の解説に足を踏み入れていきます。まずはこれがないと始まらない「プロジェクト」について具体的に解説していきます。

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