

この記事の内容
オートトレースなら、動き付きでマスクを作れる
アルファ・RGB・ルミナンスからマスクを作れる
どういう機能?
オートトレースは画像や動画などからマスクを自動で作ってくれる便利な機能です。
1フレームだけでももちろんマスク作成できますが、動画から「動き付きのマスク」も作ることが出来ます。
オートトレースは画像や動画の中から「何を基にしてマスクを作るか」を選ぶことが出来ます。
- アルファ(透明部分)
- 赤チャンネル
- 緑チャンネル
- 青チャンネル
- ルミナンス(白黒にしたときのの明暗差)
を選ぶことが出来ます。

使うときの注意
オートトレースは便利な機能ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
- 複雑な形状はマスクが細かくなり過ぎることがある
- 動画から動き付きのマスクを作る場合は時間がかかりすぎて処理落ちする可能性がある(マスクが必要な部分だけを切り取って処理しましょう)
- ガチャガチャと色々映っている画像や動画だと思うようにマスクに出来ず、意図せず大量のマスクが出来ることがある
たくさんのものが映っていると「すべてをマスクにしようとする」ため、意図せず大量のマスクが出来上がってしまいます。
例として挙げると、「集合写真から特定の一人だけを自動でマスクとして抜き取る」という用途には向いていません。
ごちゃごちゃしていない、できるだけシンプルな素材を使うと思ったようにマスクを作れます。
- 「マスクとして本当に抜きたいもの」と「そうでないもの」の色や明るさの差が大きい画像
- アルファ(透明部分)付きの画像
などは圧倒的に抜きやすくなりますので、補正を掛けてから処理するのもオススメです。
カラー補正についてはこちらを参考に
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【カラー補正】35個を全種紹介!イメージ通りの見た目を作ってみよう。
続きを見る
オートトレースの使い方
オートトレースの使い方は
- マスクの素になる素材を用意
- オートトレースの適用
- 不要なマスクは削除
- マスクのモードをお好みで変更
の4つの手順です。

マスクの素になる素材を用意
マスクを作りたい素材をコンポジションに入れます。
オートトレースの適用
マスクの素になるレイヤーを選択した状態でオートトレースを適用します。
メニューのレイヤー > オートトレースを選びます。
オートトレースの設定メニューが出てきますので、それぞれ設定していきましょう。
範囲
マスクを作る範囲を設定します。
- 現在のフレーム:青い縦ラインのインジケーターがある「現在」の時間の1フレーム分だけマスクを作成します。
- ワークエリア:ワークエリアを設定した分だけ動き付きのマスクを作成します。
ワークエリアの設定はこちらの記事を参考に
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【プレビュー】タイムラインの見方と再生方法。処理が重い時の5つの対処方法も解説。
続きを見る
オプション
「チャンネル」でどのチャンネルを基準にマスクを作るかを変更できます。素材に応じて抜き出しやすそうなチャンネルに変更しましょう。

- 許容値:許容範囲が増えます。数値を下げるほど細かく、上げるほど大雑把なマスクになります。
- 最小領域:マスクとして抜き出すものの一番小さな大きさを指定できます。余計なゴミなどもマスクとして作成されるときに数値を上げると抜き出しされなくなります。
- しきい値:マスクとして抜き出すものの範囲を指定します。素材によってプレビューを見ながら数値をいじってみましょう。
- コーナーの真円率:マスクの丸みを指定します。数値を下げるとギザギザに、上げると丸みを帯びたマスクになります。
- 「ブラー」にチェックを入れて数値を指定すると、マスクの境界線にぼかしが入ります。
- 「新規レイヤーに適用」にチェックを入れると新しく平面レイヤーが作成されて、そのレイヤーにマスクが付いた状態になります。お好みでチェックを入れましょう。
複数フレームのマスクを作成する場合(範囲で「ワークエリア」を選ぶ場合)、まずは1フレームだけ試しにオートトレースを適用してみるのをおすすめします。1フレームだけでもかなり処理時間がかかるようなら、複数フレームを作成する場合に途方もない時間がかかる場合がありますので注意しましょう。
不要なマスクは削除
不要な部分までマスクが作成された場合は削除しましょう。
マスクのモードをお好みで変更
オートトレースで作ったマスクはモードが「なし」になっています。
実際のマスクとして使用したい場合はモードを変えましょう。
マスクのモードについてはこちらの記事を参考に
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【マスク・ペンツール】レイヤーの一部を切り抜く方法。
続きを見る
マスクパスはシェイプにもできる
マスクは「パスをコピー」することでシェイプにすることも可能です。
作ったマスクの「マスクパス」をコピーします。
Windows : Ctrl + C
MacOS : Command + C
動き付きのマスクを作ってキーがあるときは必要な分のキーを選択した状態でコピーしましょう。
シェイプレイヤーを作ります。
レイヤー > 新規 > シェイプレイヤー で空のシェイプレイヤーが出来ます。
このままでは貼り付けできないので、コンテンツを作成しましょう。
シェイプレイヤーを展開して、「コンテンツ」の右横にある「追加:」を押して「パス」を選択します。
パスの項目ができるので、選択した状態で先ほどコピーしたものを貼り付けます。
Windows : Ctrl + V
MacOS : Command + V
このままではパスが貼り付けられた状態で、線や塗りがないのでお好みで色を付けましょう。
再度「追加:」を押して塗りを付けたい時は「塗り」、線で縁取りたい時は「線」を選んで色を付けます。

シェイプの追加機能のもっと詳しい使い方はこちらを参考に
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【シェイプレイヤー】「追加」機能10個を解説!大量複製もすぐに完結。
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まとめ:色々な形のマスクやシェイプを作ってみよう!


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