

この記事の内容
After Effectsなら「マスク」を使えば素材の切り抜きができる
マスクは素材の一部を切り抜いたり、消したり出来る便利な機能です。手軽に・すぐに必要な部分だけ表示することができるので是非覚えておきましょう。
使い方
使い方は簡単で、抜き出したいところ・消したいところを
ペンツールや図形の描画ツールで 囲むだけ です!

手順:抜きたいところを囲むだけ
まずは切り抜きたいレイヤーを選択します。
図形の描画ツール(長方形ツールや楕円形ツールなど)・もしくはペンツールを使い、コンポジションレイヤーで切り抜きたい部分をドラッグ&ドロップしましょう。(ペンツールの場合は切り抜きたいところをクリックで囲むように選択します)
囲み終わったら、マスクの完成です。

上記の通り、囲むと「囲んだ範囲の内側だけ表示」された状態になります。「囲んだ範囲の内側を消したい」時は【減算のマスク】を使うのでこの後解説する【マスクのモード】を参考にしてみてください。
ペンツールで再調整することも可能です。
マスクを作り終わって再調整したい場合は選択ツールで頂点の位置をずらせる他、
ペンツールで頂点の追加が出来ます。マスクの境界線上でクリックをすると新しく頂点を追加することが出来ます。
Windows : Ctrl
MacOS : Command
を押しながら頂点をクリックすると頂点を消すことができます。
Windows : Alt
MacOS : Option
を押しながら頂点をクリックすると頂点をペジェ(曲線)に切り替えすることができます。(もう一度同じようにクリックすると直線にもどります。)
一つのレイヤーに対して複数のマスクを作ることもできます。
マスクを作り終わったあとで、再度マスクを作る工程をすると2つ目のマスクを作ることが出来ます。
3つ目、4つ目と複数のマスクを作成することができますのでシーンに応じて使ってみましょう。
「マスクパス」にアニメーションを付けることもできますので、時間に応じてマスクの形を変化させることも可能です。

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【アニメーション】キーの打ち方と種類を解説。基本からしっかりマスター!
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【マスクのモード】を変えると、見え方が変わる
マスクにも種類があります
マスクにもモードがあって、切り替えると効果が変わります。
- 加算
- 減算
- 交差
- 明るく
- 暗く
- 差
以上の6種類です。詳しくみていきましょう。
加算
通常のモードです。囲まれた部分のみを表示することができます。
減算
加算の逆のモードです。囲まれた部分を非表示にします。
ちょっと「ゴミ」を消したい時などに便利です。
交差
複数のマスクがあるときに有効です。
「交差」している部分のみ表示します。上のマスクに「重なっていない部分」が透明になります。
明るく
複数のマスクがあるときに有効です。
加算と基本的に同じ効果なのですが、マスクの不透明度が違う場合に一番不透明度が高い(100%に近い)マスクが「重なっている部分」に適用されます。
暗く
複数のマスクがあるときに有効です。「明るく」の逆バージョンです。
交差と基本的に同じ効果なのですが、マスクの不透明度が違う場合に一番不透明度が低い(0%に近い)マスクが「重なっている部分」に適用されます。
差
複数のマスクがあるときに有効です。「交差」の逆バージョンです。
「交差」している部分のみ非表示にします。上のマスクに「重なっている部分」が透明になります。
2つ以上のマスクを作って自由自在に表現。
組み合わせて思い通りに。
マスクはぼかしたり、不透明度を下げたりすることが可能です。
2つ以上のマスクを組み合わせて一部だけぼかしたり、「だんだん見える」ように見せたり、面白いマスクを作ることもできます。
加算+減算の例
複数のマスクを作って片方をぼかすと、基本はぱっきりとしたマスクで一部分だけぼけたようなマスクを作ることもできます。
※画像はマスクの位置がわかりやすいように縁取りを入れています。
オートトレースで複雑な形のマスクも自動で作れる
オートトレース:自動でマスクを抜いてくれる機能
マスクを作りたい素材をコンポジション内に入れ、レイヤーを選択した状態で
メニューの【レイヤー(L)】→【オートトレース】を選ぶと「そのレイヤーの形」のマスクを作ることが出来ます。

オートトレースの詳しい使い方はこちらの記事を参考に
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【オートトレース】画像や動画から自動でマスクを作る!【超簡単】
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まとめ:マスクは消すだけのものじゃない!


