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この記事の内容
モーショントラッキングとは?
モーショントラッキングは「動画の一部」を指定して、その部分を追うように別のレイヤーに動きを付けてくれる機能です。
シェイプや文字などに適用することによって、動画の動きにほぼ自動で追従をしてくれるようになるので、「動きのついたもの」に名前やテロップ表示などをする場合にとても便利です。
元の動画
モーショントラッキングを使えば、自動で動きを読み取って追従してくれる

モーショントラッキングがやりやすい動画
モーショントラッキングはあまり激しい動きなどには対応が難しいです。
- 動きがゆったりしている
- 「追わせたいもの」がハッキリと認識できる
- 「追わせたいもの」の「画面に映るサイズ」が大きく変わりすぎない
ものがうまくいきやすい動画です。

モーショントラッキングの使い方
モーショントラッキングは
- トラッカーパネルを開く
- パネルで設定をして動きを分析
- 追従するターゲットを指定する
- 適用する
- 変な部分を微調整
という手順をたどります。

トラッカーパネルを開く
モーショントラッキングは「トラッカーパネル」から設定をしていくので、
メニューのウィンドウ > トラッカー でパネルを開きましょう。
パネルで設定をして動きを分析
「動きを読み取りたい動画」と「追従させたいもの」をコンポジションに入れておきます。
「追従させたいもの」はシェイプや文字、画像など基本的には何でもOKです。
アンカーポイントをもとに動きが付きますので、あらかじめレイヤーのアンカーポイントは調整しておきましょう。
画像で言うと吹き出しの根元を追従させたいので、根元の部分にアンカーポイントを設定しておきます。
アンカーポイントについてはこちらの記事を参考に
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【アンカーポイント】「基点」を理解したら、アニメーションに強くなれる!
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動きを読み取る動画のレイヤーを選択した状態でトラッカーパネルの「トラック」を押しましょう。
レイヤーパネルが開き、トラッカーパネルの他の項目が編集できるようになります。
レイヤーパネルを見ると、「トラックポイント1」という四角い表示が出ているはずです。
このトラックポイントが読み取り位置を指定するためのポイントになります。
2重の四角と中央の+マークで読み取り位置を指定していきましょう。
- 中央の+マークは「追従させるもの」のアンカーポイントがくる位置
- 内側の四角は「追わせたいもの」
- 外側の四角は「動きの読み取り範囲」
を指定します。四角の四隅をドラッグ&ドロップで移動させてそれぞれ範囲を囲むようにしましょう。
今回のサンプルだとこんな感じで設定してあげています。
3の「動きの読み取り範囲」は狭ければ狭いほど処理が早くなります。
範囲を指定出来たら▶の「再生方向に分析」ボタンを押します。
トラッキングを開始してくれますので、終わるまで待ちましょう。
この時、先ほどの3の「動きの読み取り範囲」が広すぎるとかなり時間がかかりますので、あまりにもトラッキングが開始されない場合は読み取り範囲を狭めてみましょう。
そのままきれいにトラッキングをしてくれている場合はOKですが、トラッキングが外れて変な位置になってしまっている場合は
はずれ始めたフレームの位置に時間を合わせて再度▶の「再生方向に分析」ボタンを押します。
この時に2や3の範囲を再調整してから分析しなおすとうまくいくことが多いです。
動きがしっかり読み取られるまで何度か試しましょう。
◀|や |▶のボタンで1フレームずつ分析することもできます。

追従するターゲットを指定する
トラッキングが上手くできたら「追従させたいもの」を指定しましょう。
「ターゲットを指定」を押して、用意しておいた「追従させたいもの」のレイヤーを選択してOKを押します。
適用する
今回は位置を追従させたいので、
- 「トラックの種類」がトランスフォーム
- 位置にチェック(回転やスケールも変化を出したい時はそちらもチェックしましょう)
にして「適用」を押しましょう。
ターゲットに指定したレイヤーの位置プロパティにキーが付きましたのでプレビュー再生して確認しましょう。
(回転やスケールにチェックを入れていた場合はそちらにもキーが付きます。)

変な部分を微調整
動きによってはガタガタとした奇妙な動きで追従することがあるので、トラッキングをし直すかキーを消してその部分だけ手動で調整しましょう。

サンプルのようにシェイプのフキダシと文字を同じ位置で追従させる場合は文字をシェイプに親子付けしてあげればOKです。
親子付けについてはこちらの記事を参考に
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【親子付け・ヌルの基本】別のレイヤーの動きを真似させる方法
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別のトラッキングを作る
動画の別の部分に別のレイヤーを追従させる場合は新たにトラッキングを作ります。
新たにトラッキングを作る場合は動画のレイヤーを選択した状態で再度「トラック」を押します。
先程と同じ手順でに分析と適用をしましょう。

「現在のトラック」で選択しているトラッキングは「オプション」ボタンを押して出てくる設定ウインドウの中で名前を変えることもできます。
たくさんトラッキングを作りすぎて区別が付けづらい場合はわかりやすいように名前を変えておくのがおすすめです。
その他の機能
3Dカメラ
「3Dカメラ」のボタンを押すと、その動画のカメラの動きを分析してコンポジションにカメラを作成します。
「3Dカメラ」のボタンを押したあとは動画の分析が始まるので終わるまで待ちましょう。
星のシェイプは3Dレイヤーにしてアニメーションさせず置いているだけ。
分析が終了したら、動画のレイヤーに「3Dカメラトラッカー」というエフェクトが付きます。
エフェクトコントロールパネルで「カメラを作成」のボタンを押すと、コンポジション内にカメラが作成されます。
後は3Dレイヤーにしたシェイプや文字・画像などを配置するだけでカメラが動画の動きに合わせて追ってくれるようになります。
元の動画のレイヤーは2Dレイヤーのままにしておきましょう。

ワープスタビライズ
「ワープスタビライズ」のボタンを押すと、その動画のカメラの動きを分析してカメラの手振れを補正してくれます。
「ワープスタビライズ」のボタンを押したあとは動画の分析が始まるので終わるまで待ちましょう。
元動画
ワープスタビライズを適用
分析が終了したら、動画のレイヤーに「ワープスタビライザー」というエフェクトが付きます。
補正を元に戻したい時はこのエフェクトを削除するかオフにすればOKです。
手振れを補正するために動画を切り抜くため、元の動画よりも見た目がアップになります。
スタビライズ
「スタビライズ」のボタンを押すと、その動画のカメラの動きを分析してカメラの手振れを補正してくれます。
こちらは「ワープスタビライズ」と違って「トラック」と同じようにトラックポイントを指定して分析をします。
手振れがわかりやすいものを囲むようにトラックポイントを指定して分析をしましょう。手順は「トラック」と同じです。
分析が終了したら「適用」ボタンを押します。
元動画
スタビライズを適用
「位置」にアニメーションがついて手振れを相殺します。
「位置」が動くため画面端に隙間が出来ますので注意しましょう。
まとめ:モーショントラッキングでオシャレな雰囲気を出してみよう!


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