

この記事は3Dレイヤーについて知っておくとより理解しやすくなります
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【3Dレイヤー】奥行き表現が超簡単!カメラを使ってシーンを作ろう
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この記事の内容
ライティング一つでシーンの印象は変わる!
3Dレイヤーを使うと、コンポジションが「スタジオ」になる
3DレイヤーをONにすると、コンポジション内がスタジオのようになります。
パースと奥行きができるので、単純なレイヤーの前後関係では表現できない迫力のある動画を作ることが出来るようになります。
ライトを使ってシーンをより魅力的に作りこんでみましょう!
注意点
ライトは3Dレイヤーでしか機能しません。
2Dレイヤーのままではライトをいくら設定しても効果が反映されませんので注意しましょう。
ライトの使い方
ライトの作り方
カメラを作りたいコンポジションが選択された状態で、
メニューの【レイヤー(L)】→【カメラ(C)...】を選ぶかショートカットで
Windows : Ctrl + Alt + Shift + C
MacOS : Command + Option + Shift + C
でカメラの設定ウィンドウを開きましょう。
ライトの設定が出てきますので、お好みで調整してOKを押します。
シーンを作りながら設定し直していくので、とりあえずこの時点では全てそのままで大丈夫です。
各項目を後ほど一緒に詳しく見ていきましょう。
ライトの位置・向き
ライトの位置や向きはトランスフォームで調整をします。
数値調整でわかりにくい時は、コンポジションを2画面にして1つはライトの位置確認用として使うと調整しやすいです。コンポジションパネルの右下に画面をカスタムするためのプルダウンがありますので、「2画面」を選びましょう。
- 左右にライトを動かしたい時はトップビュー
- 上下にライトを動かしたい時はフロントビュー(もしくはレフト、ライトビュー)
にすると見やすいと思います。お好みで使ってみてください。
ライトの「トランスフォーム」で他のレイヤーと違うところは、「目標点」があるところです(※ライトの種類が平行とスポットの場合のみ)。
トップビューなどで確認するとわかりやすいのですが、ライトを横に移動したりしてもライトがずっと目標点の方を向くようになっています。
ずっと一つのものを照らし続けたい場合は便利ですが、動き回るものを追いかけたい時は少し不便なライトかもしれません。
ライトが移動してもライトの角度は変わらないようにしたい時は「ヌルオブジェクトを作って3Dレイヤーにしたもの」をライトと同じ位置に配置して、ヌルで制御するようにしましょう。
通常のライト設定が使いにくいな、と感じたときはこの方が案外動かしやすいかもしれません。お好みで使い分けてみてください。
親子付けの話はこちらの記事も参考にしてみてください!
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【親子付け・ヌルの基本】別のレイヤーの動きを真似させる方法
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ライトの設定
ライトオプション
ライトを作成した後はタイムラインパネルでライトレイヤーを展開すると「ライトオプション」がついていますので、再調整したり、アニメーションさせたりできます。
※下記で紹介するライトオプション項目は選んでいる【ライトの種類】によっては設定できないものもあります。
ライトの種類
平行
【平行】は光源から平行に伸びる光のライトです。
スポット
【スポット】は円錐型のライトです。
ポイント
【ポイント】は方向性は特になく、全方向に光るライトです。
【平行】や【スポット】は舞台照明のようなライトで、【ポイント】は太陽光や電球そのもののようなライトと覚えておくといいでしょう。
アンビエント
アンビエントライトは画面の全体的な光の量を調整します。
シーン全体に適用されるので、光源の位置などは指定できません。
他のライトを使って周りが暗くなり過ぎた場合などにアンビエントライトを配置して全体的な明るさを調整しましょう。
カラー
照明の色を変えることが出来ます。
強度
光の強さを調整できます。
円錐頂角
円錐の広がりを調整できます。
円錐ぼかし
光の境界線のぼけ具合を調整できます。0にするとパキッとした光になります。
フォールオフ
ライトの印象が変わります。お好みで変えてみましょう。
なし
スムーズ
逆二乗クランプ
半径
光の大きさを調整できます。「強さ」と似ているように感じますが、こちらは光の範囲を調整できます。
フォールオフの距離
光が届く距離を調整できます。
段々と光を放つような表現をしたい時は強さと合わせてこの「フォールオフの距離」をアニメーションさせてあげるといいでしょう。
シャドウを落とす
ライトを当てたレイヤーがその奥にあるレイヤーに対して影を落とすか落とさないかを設定できます。
シャドウはレイヤーごとに「マテリアルオプション」で影を受けるか受けないかを設定することが出来ます。
「この平面レイヤーには影を落としたいけど、このシェイプレイヤーには落としたくないなあ」というときに設定を変更してあげましょう。
シャドウの暗さ
シャドウの濃さを調整できます。お好みで調整しましょう。
シャドウの拡散
くっきりした影か、ぼけたような影かを設定できます。
数値を上げるほどぼけた影になります。
どこから照らされているかイメージするとライティングはグッと良くなる!
「どこから照らされているか」「どんな光なのか」イメージをしてみよう
ライティングの方法として、どこから照らしたらいいのかよくわからない時は、
- 順光
- 逆光
- フットライト
の3つからとりあえずイメージに近い物を選んでみて、そこから「どの角度がカッコよく見えるか」を細かく調整していってみましょう。
順光
順光はカメラのある方(正面)から照らされた一般的なライティングです。
普通は真正面というより、少し斜め上から照らしてあげるのが自然です。
逆光
被写体の後ろ側から照らして、被写体を「影」にするライティングです。
シルエットを見せる事で「動き」や「形」を印象的に見せることが出来ます。
フットライト
被写体の真下から照らすライティングです。
下から照らすことで被写体を強そうに見せたりカッコイイ印象にすることが出来ます。

ライティングの注意点
いくつかのシーンで構成されている動画を作るときは「ライティングの繋がり」に注意しましょう。
下の画像はかなり極端に作り分けた例ですが、ダメな例と良い例です。
【ダメな例】ライティングの位置が5つのシーンでバラバラ
【良い例】ライティングが5つのシーンの位置関係にあっている
「初めは順光で映されていたのに、次のシーンではいきなりフットライトに変わっている」など、光の位置に変化があるとシーンの繋がりが悪くなってしまいます。
ひとつのシーンの見た目だけにこだわらず、ライティングの位置関係にもしっかりと繋がりを持たせてあげましょう。

まとめ:ライティングをマスターして魅力的なシーンを作ろう!


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