エフェクト

【時間エフェクト】8種を全部紹介。残像もコマ落ちもサクッと出来ます!

超解読AE! |時間エフェクト8種を全部紹介!
シェイプの動きに残像のようなものを付けてみたいんですが、そういったエフェクトや機能ってありますか?
A子さん
E太郎
AEなら「時間」系のエフェクトをかけてあげれば簡単に残像の表現ができますよ!ほかにもモーションブラーなど、面白いエフェクトがあるので今日は「時間」系エフェクトを一緒に見ていきましょう!

エフェクトのかけ方はこちらの記事を参考に!

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【エフェクト】13種類のカテゴリ紹介と使い方をバッチリ解説。

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「時間」エフェクト全種

「時間」エフェクトは「時間に対して処理をして、見た目に変化を加える」ためのエフェクトです。

E太郎
基本的には残像やモーションブラーの効果がほとんどですが、エフェクトによって見た目も違うので色々試してみてくださいね!

時間置き換え

時間置き換え

元のレイヤーの動きを遅くしたり、早くしたりして「残像のようなもの」を作ります。「時間置き換えレイヤー」で違うレイヤーを選択すると、選択したレイヤーに「残像のようなもの」を映し出すことが出来ます。

  • 最大置き換え時間[秒]: 数値を変更すると元の動きがその分遅くなったり、早くなったりします。
  • 時間レゾルーション[fps]: 時間を置き換えした時のfpsを指定します。コンポジションと同じ数値にするのが無難な気がします。
  • レイヤーサイズが異なる場合: 「マップを同一サイズに拡大/縮小」にチェックを入れると、「時間置き換えレイヤーで指定したレイヤー」のサイズが「エフェクトを掛けているレイヤー」のサイズと違うときに貼り付けサイズを自動で拡大・縮小してくれます。

※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。

残像として使うにはなかなか扱いにくい気がしますが、実写の動画等に適用するとぐにょぐにょと奇妙な見た目になったりして面白いです

時間差

時間差

元のレイヤーの動きを遅くしたり、早くしたりして「元のレイヤーの動き」と重なる部分を引いたような見た目になります。ターゲットを別のレイヤーに変える事で別のレイヤーの動きを基にすることもできます。

  • 時間オフセット(秒): 数値を変更すると元の動きがその分遅くなったり、早くなったりします。
  • コントラスト: 見た目のコントラストを調整します。
  • 差の絶対値: 見た目が変わるのでお好みでチェックを入れましょう。
  • アルファチャンネル:重なる部分の見た目が変わります。いくつか種類があるのでこちらもお好みで変更しましょう。

※こちらのエフェクトは色深度が8bpcの時に正常に使用できます。

こちらも残像として使うにはなかなか扱いにくい気がしますが、モーショングラフィックスに取り入れてみると面白いかもしれません。

CC Force Motion Blur

CC Force Motion Blur

動きがある部分にブラー(ぼかし)を入れます。シンプルなモーションブラーです。

  • Motion Blur Samples: 数値を上げるときめの細かいぼかしになります。
  • Override Shutter Angle: ここにチェックを入れないとブラーが入らないので入れておきましょう。
  • Shutter Angle: 数値を上げるとブラーが強くなります。
  • Native Motion Blur:「もともとのモーションブラー」のON・OFF切り替えですが、見た目に大きな変化はないのでどちらでも大丈夫です。

※こちらのエフェクトは色深度が8bpcの時に正常に使用できます。

モーションブラースイッチを使用するよりも強くブラーを掛けることができるので、物足りない時はこちらを使うと良いかと思います。

スイッチについてはこちらの記事を参考に

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【スイッチ】全12個の超便利なお助けツールを覚えて使いこなそう!

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CC Wide Time

CC Wide Time

動きがある部分に残像を作り出します。

  • Forward Steps: 数値を上げるとその分、先のフレームが表示されます。
  • Backward Steps: 数値を上げるとその分、後のフレームが表示されます。残像として使うならこちらだけ数値を入れるのが自然です。
  • Native Motion Blur:「もともとのモーションブラー」のON・OFF切り替えですが、見た目に大きな変化はないのでどちらでも大丈夫です。

使い方はシンプルですが、残像の細かい見た目の設定までは出来ないので、簡易的に使いたい時に向いています。

エコー

エコー

動きの残像を作り出します。

  • エコー時間(秒):残像を作り出す時間を設定できます。通常はマイナス値を入れて、どれくらい遅くまで表示するかを設定しますが、プラス値を入れると元の動きよりも早く動きだします。
  • エコーの数: 残像として表示する数を指定できます。上げすぎると処理落ちすることがあるので、ほどほどにしましょう。
  • 開始強度・減衰:残像の透明度を設定できます。1が不透明度100%で数値を下げると不透明度が下がります。
  • エコー演算子:残像を元のレイヤーに対してどうやって重ねるかを設定できます。お好みで変更しましょう。

使い方もわかりやすく、比較的細かく設定できるので使いやすいエフェクトです。

タイムワープ

タイムワープ

タイムリマップを使わずに、レイヤーの動きを遅くしたり早くしたりできます。タイムリマップと違い、間の絵が足りない場合は自動で合成して補間してくれます。

  • 補間方法:動きを遅くして絵が足りなくなった場合、どのように間の絵を作り出すかを設定できます。
  • 時間調整の方法:「速度」は元の速度を100%として割合で速度を変えます。「ソースフレーム」はキーを入れてフレームを指定してアニメーションさせます。
  • 調整:補間する絵の調整をします。
  • モーションブラー:モーションブラーの強さなどを設定できます。

間の絵を滑らかに補間しながら時間調整してくれます。調整の設定は少し難しめです。どちらかというと、個人的にはタイムリマップで時間調整してから次に紹介するエフェクトの「ピクセルモーションブラー」を使う方が楽かな~という印象です。

補間方法の違いについて

補間方法

ピクセルモーションは新しい絵を作って補間してくれるので流れで見ると自然な感じになりますが、強くかけると絵が歪み過ぎてしまう場合があるので注意しましょう。

タイムリマップについてはこちらの記事を参考に

超解読AE! | タイムリマップの基本操作。時間を自在に操ろう
【タイムリマップ】スローも早送りも、自在に操ってみよう。

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ピクセルモーションブラー

ピクセルモーションブラー

タイムリマップなどをかけたあと、遅くし過ぎて絵が足りなくなってしまった場合などにこちらのエフェクトを適用すると「間の絵」を補間してくれます。

  • シャッター制御:手動か自動を選べます。自動で上手くいかない時は手動で設定しましょう。
  • シャッターサンプル数:数値を上げると「補間して作り出された絵」が滑らかになりますが、上げすぎると処理が重くなるので注意しましょう。
  • ベクターの描画数:補間する絵の枚数を指定できます。

タイムリマップで動きがカクカクしてしまった時などにかけてあげると手軽に滑らかにできます。そこそこ処理が重いので、多用は禁物です。

ポスタリゼーション時間

ポスタリゼーション時間

コマ落ちをさせます。ただし、デフォルトのフレームレートが24fpsになっていてアニメ向けのエフェクトのようです。素材のフレームレートによっては思ったようなコマ落ちにするのは難しいかもしれません。

  • フレームレート:デフォルトで24になっています。フレームレートが24fpsの素材にかけて、この数値を12にすると2コマ落ち、8にすると3コマ落ちになります。

フレームレートが24以外の素材でも使うことは出来ますが、個人的にはきれいにコマ落ちさせるには計算するのが面倒なのであまり使いません。

まとめ:動きに一味加えてインパクトを出してみよう!

ド派手な見た目に出来るというより、さりげなくインパクトを追加してくれるようなエフェクトですね。
A子さん

E太郎
残像やモーションブラーは「早く動くものをより早く」見せてくれるので、アニメ的な表現をしたい時はおすすめの効果です。是非色々試して取り入れてみてくださいね。

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