

エフェクトのかけ方はこちらの記事を参考にしてみてください
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この記事の内容
シャターってどんなエフェクト?
レイヤーをバラバラに「破壊」する
「シャター」はレイヤーに簡易的に厚みを付けて、爆発するように破壊するエフェクトです。
破壊の仕方は結構細かく調整できるので、使い方を覚えればしっかりイメージ通りに破壊することができますよ。
「破壊」の力を無くすことで厚みを付けられる
シャターは
厚みを付ける→破壊をする
という処理なので、「破壊をする力」を無くしてあげればレイヤーに厚みを付ける用途として使うことも出来ます。
シャターの使い方
表示とレンダリング設定
表示:コンポジションパネルに表示する見た目の設定です。「レンダリング」にすると最終結果で表示されます。処理が重い場合などにお好みでワイヤーフレームにするといいでしょう。
レンダリング:基本は「すべて」で良いと思います。破壊した欠片のみを表示したい時は「かけら」にしましょう。「レイヤー」にすると、「破壊後に残るもの」だけ表示されます。
シェイプ
パターン
飛び散る欠片の形のパターンを選べます。最終的に残るパーツの形も欠片に合わせて異なります。
※下のサンプル画像は欠片の形がわかりやすいようにデフォルト数値よりも「繰り返し」・「フォースの強度」・「回転速度」を小さくしています。
レンガ
カーペンターホイール
シェブロン
三日月
卵
ガラス
ヘリンボン1
ヘリンボン2
六角形
アルファベットの「J」
八角形と正方形
重なり合った正方形
プランク
パズル
ひし形
正方形
正方形と三角形
星型と三角形
三角形1
三角形2
パターンを「カスタム」にすると、選択したレイヤーを基に粉砕することが出来ます。
「カスタム粉砕マップ」で基にするレイヤーを選択しましょう。

- 繰り返し:欠片の細かさを調整できます。
- 方向:欠片の向きを調整できます。
- 原点:破壊の力の原点を指定できます。
- 押し出す深さ:厚みの設定が出来ます。

フォース
位置
力の加わる位置を指定できます。上から下へアニメーションさせると「上から下へ崩れるような表現」が出来たりします。
深度
力の加わる位置(奥行き)を指定できます。
マイナス値にするとレイヤーより手前に力の位置があるので、奥の方に欠片が飛びます。
プラス値にするとレイヤーより奥に力の位置があるので、手前の方に欠片が飛びます。

半径
力の加わる部分のサイズを指定できます。
強度
力の強さを指定できます。
【フォース2】も同様です。デフォルトで半径が「0」になっているので無効になっていますが、半径を大きくすることで力が加わる位置を2つにすることが出来ます。
フォース1・2どちらも半径を「0」にすると力が無効になるので「レイヤーに厚みを付けるだけ」で使うことが出来ます。厚みを付けるだけならそんなに処理も重くないので、結構お手軽です。
グラデーション
白黒グラデーションのあるレイヤーを指定すると、白いところから順に破壊されるようになります。
シャターしきい値:数値を上げると「より白い部分」から破壊されます。
グラデーションレイヤー:グラデーションのかかったレイヤーを指定します。エフェクトでグラデーションを作っているときは「ソース」を「エフェクトとマスク」にしましょう。
グラデーションの作り方は描画エフェクトなどを参考に!
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物理的性質
回転速度
欠片が回転する速度を調整できます。
回転軸
欠片の回転の仕方を変えられます。「自由」を選んでいると「ランダム度」で指定した度合いに応じて自由に回転します。※ランダム度が0の場合は規則的に回転しながら飛びます。
粘性
飛ぶ力に対して抵抗値を指定できます。粘性を上げると押出しはされますが一定地点まで飛んだあとは止まります。※画像は後述の「重力」を0にしたもの。
変動量
ランダム度と定義が少し似ていますが設定した数値を指定した%だけ変動させます。
重力
破壊した後、下に落ちていく強さを調整できます。0にすると落ちなくなるので、欠片は吹っ飛んだ方向へまっすぐに飛んでいきます。
重力の方向
重力が働く方向を変えられます。上方向にすると破壊した後上へ引き寄せられていきます。
重力勾配
重力の働く角度(奥行き方向)を調整できます。-90~90度まで指定できます。
90度にすると手前に飛んでくる感じ、-90度にすると奥に飛んでいく感じになります。
テクスチャ
厚みの部分に模様やカラーを入れたり、複数のレイヤーを合成して破壊することが出来ます。
レイヤーの指定
- 前面レイヤー:手前に表示されるレイヤー
- 側面レイヤー:押し出しで作った厚みの部分に表示するレイヤー
- 背面レイヤー:後ろに敷くレイヤー
【前面モード】【側面モード】【背面モード】を変えると、指定したレイヤーやカラー・不透明度に応じて見た目が変化します。
下のサンプル画像は【前面モード】を変更したものです。カラーを赤、不透明度を0.5に指定しています。
カラー
レイヤー
ティントレイヤー
カラー+不透明度
レイヤー+不透明度
ティントレイヤー+不透明度

カメラシステム
カメラ(どう映すか)を指定できます。
- カメラ位置:「カメラ位置」で指定した見た目で表示されます。コンポジションにカメラを作らずに作業していて、破壊するレイヤーのみ立体に見せたい時はこちらを使いましょう。
- コーナーピン:「コーナーピン」で4隅の位置を指定できるので、その位置に応じた見た目になります。自分で好きなパースを作りたい時にはこちらを使いましょう。
- コンポジションカメラ:コンポジション内にカメラがある場合はこちらを選びましょう。

照明
- ライトの種類:お好みで選びましょう。「最初のコンポジションライト」を選ぶと、コンポジション内にあるライトで照らすことが出来ます。
- ライトの強さ:光の強さを調整できます。
- ライトのカラー:光の色を指定できます。
- ライトの位置:ライトの位置を指定できます。
- ライトの奥行き:ライトの奥行きの位置を指定できます。
- アンビエントライト:ライトとは別に、明るさを調整できます。ライトがどうしても当たらず暗くなり過ぎる場合は少し上げてあげましょう。

マテリアル
- 拡散反射:レイヤーに照明が当たった時の反射具合を指定できます。
- 鏡面反射:数値を上げるとレイヤーに照明が当たった時、より強く反射するようになります。メタリックな印象に近いです。
- ハイライトのシャープネス:数値を上げると、光が当たって反射している部分がくっきりとします。
まとめ:シャターで動画にインパクトを出してみよう!


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