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【エフェクト】13種類のカテゴリ紹介と使い方をバッチリ解説。
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この記事の内容
カラー補正エフェクト全種
カラー補正エフェクトは「色味を変えたり、コントラストやトーンを変える」ためのエフェクトです。

輝度&コントラスト
輝度(明るさ)とコントラストを調整できます。
- 輝度:明るさ調整できます。マイナス数値にすると暗くなります。
- コントラスト:コントラストを調整できます。くっきりハッキリした画像にしたり、マイナス数値にすると少し淡いような印象の画像に出来ます。
全体的な色味は変えず、明るさや雰囲気を調整したい時に使ってみましょう。
露光量
光の強さを調整できます。
- チャンネル:モードを変更すると、チャンネルごとに調整できるようになります。
- マスター:露出・オフセット・ガンマ補正の数値を調整すると、画像の明るい部分を強調したり、全体的に明るくしたり、逆に暗くすることも可能です。
屋外で明るすぎる画像を少し暗く落としたり、暗めな画像を明るくしたり、自然な調整が出来ます。
CC Color Neutralizer
暗い色・中間の色・明るい色をそれぞれスポイトで色を拾って指定してあげると、その色の補色に当たる色味が強調されます。
- Unbalance:それぞれ色をスポイトで拾って指定します。
- Shadows,Midtones,Highlights:スポイトの色ではなく、数値で調整できます。
- Black Point,White Point:適用範囲を調整できます。
調整が少しややこしいですが、指定した色の補色(反対色)で【暗い色】【中間の色】【明るい色】を色変更できるエフェクトです。仕組みがわかっていなくても、何となくオシャレっぽい色味にできることがあります。
補色は、色相の輪の反対側にある色のことです。
例)上の黄色の補色は下の青紫色、左の緑色の補色は右の赤色
CC Color Offset
赤・緑・青のチャンネルを調整して、色味を変えます。
- Phase:それぞれのチャンネルを調整すると、赤っぽくなったり、緑っぽくなったり、青っぽくなったり色味を変えられます。
- Overflow:タイプを変えると見た目が変わります。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
手軽にフィルターをかけたような色味にできるので、お手軽なエフェクトです。かけすぎると気持ち悪い色合いになりますが、隠し味的に使うとおしゃれ感が出せそうです。
CC Kernel
画像の明るさを調整することで、輪郭を抽出してくれます。
- Line1~3:3つの数値をそれぞれ調整することで、輪郭の抽出具合を調整できます。実際に画像を見ながら調整すると良いと思います。
- Divider:画像の明るさを全体的に調整できます。
扱い方がやや難しいですが、結構きれいに輪郭を抽出できます。抽出したものを描画モードを変えて重ねたりするとホログラムっぽい雰囲気が出たりします。
CC Toner
画像をセピア色に出来ます。色は自分で指定もできます。
- Tones:色を何色使うか指定できます。通常は3色になっています。
- HighLights,Midtones,Shadows:デフォルトではセピアっぽい色味になっていますので、お好みで【明るい色】【中間の色】【暗い色】をそれぞれ色指定しましょう。
古い映像表現をするときに手軽にセピア調にできて便利です。ノイズ処理なども足すと、より「古い感じ」が出せます。
Lumetri カラー
LUT(カラー補正用のプリセット)を読み込んで補正を掛けます。インターネット上に無料のLUTが沢山公開されていますが、それらを読み込んで適用させたい時にこちらのエフェクトを使用しましょう。
- LUTを入力:「参照」を選ぶと自分で用意したLUTを選択できますので、ダウンロードしたものを使いたい時はこちらで選択しましょう。
LUTを使ってこそ力を発揮しますが、かなり細かく補正項目があるので、自分で調整するのも面白いです。LUTを読み込んでから自分好みにアレンジするのも良さそうですね。

FixThePhoto ・・・ いろんなシーンで使えそうなLUTがかなり豊富に掲載されています。どれもオシャレな感じで使いやすいです。
RocketStock ・・・ LUT35点をまとめてダウンロード可能です。とりあえずLUTがどんなものなのか掴みたい時もお手軽に入手できておすすめです。実際の使い勝手も良いです。
PS不定マップ
「PS不定マップ」は、以前のバージョンの「不定マップ」エフェクトで作成されたプロジェクトとの互換性を保持するためのものです。現在は「トーンカーブ」を使うようにAdobe公式のマニュアルでも記載されています。
色かぶり補正
画像をの色味を指定した2色を元に変換します。デフォルトでは白黒になりますが、色指定が出来ます。
- ブラックをマップ:画像の暗い色がここで指定した色に置き換えられます。
- ホワイトをマップ:画像の明るい色がここで指定した色に置き換えられます。
「白黒」のカラーバージョンという感じですね。他のエフェクトと合わせて使うと版画っぽい雰囲気になったりもします。
色を変更
特定の色を指定して、その色を別の色に変えたり、明るさや彩度の調整が出来ます。
- 変更するカラー:スポイトで変えたい色を拾って指定します。
- 色相、明度、彩度の変更:数値をいじって、指定した色を調整します。
- マッチングの許容度・柔軟度:変更したいカラーの領域を調整します。大きくすると、色の変更の影響を受ける範囲が広がります。
サンプル画像のように画像の一部分だけ色を調整したい時に便利です。全体的に似たような色の画像だと、一部だけ調整するのは難しいです。
色抜き
特定の色だけを残して白黒になります。
- 保持するカラー:残したい色をスポイトで拾って指定します。サンプル画像では赤を指定しています。
- 色抜き量:数値を上げると、保持するカラーで指定した色を残すように画像が白黒になります。
- 許容量:数値を上げると、保持するカラーの領域が広がります。サンプル画像ではこの数値を上げているので、黄色っぽい色も少し残っています。
- エッジの柔らかさ:残ったカラーの色のエッジが柔らかくなります。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpcの時に正常に使用できます。
画面内の特定の色だけを強調できます。ちょっぴりホラーっぽい雰囲気を出したい時にも使えそうです。
色相/彩度
色相・彩度・明度を調整できます。画像を全体的に色味調整したい時は便利です。
- チャンネル制御:モードを変えるとチャンネルごとに調整できるようになります。
- 色相・彩度・明度:それぞれの数値を調整すると色を調整できます。
一見アニメーションできないように見えますが【チャンネル範囲】の所についているストップウォッチマークを押すと全項目アニメーションさせることが出来ます。
平均化(イコライズ)
画像の明るさか色味を平均的にします。(サンプルは「明るさ」を選んでいます)
- イコライザー:モードを変更できます。
- イコライザー量:平均化する量を調整できます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpcの時に正常に使用できます。
調整レイヤーにかけて複数のオブジェクトの色味を平均化したりすると便利です。ただ、8bitカラーしか対応していないので、画像によっては汚くなってしまうことがあります。
特定色域の選択
特定の色を別の色に調整できます。チャンネルごとの出力を調整するので、カラーに詳しくないと扱いは少し難しめです。
- カラー:どの色を変更するかをざっくり指定できます。サンプルは「レッド系」を調整しています。
- シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック:それぞれのチャンネルの出力を調整できます。
- 詳細:さらに細かく色ごとの出力を調整が可能です。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
色と色を混ぜ合わるとどんな色になるかを理解していないと少し調整が難しそうです。使いこなせれば結構細かくイメージを作れるので便利なエフェクトです。
カラーの基礎はこちらの記事を参考に
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【色の基礎】基礎から学べばカラー補正も怖くない!色の原理を易しく解説
続きを見る
白黒
画像を白黒に出来ます。各チャンネルごとの数値を調整すると、白くなる部分と黒くなる部分の領域を調整できます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
単純に白黒にするだけでなく、黒くなる範囲を広くできたりするので、「思ったより白っぽい画像になったな~」という時でもすぐに修正出来て便利です。
カラースタビライザー
ストップモーションなどの動画によく出てしまう明るさのチラつきを軽減するエフェクトです。
- スタビライズ:モードを変えられます。動画によって上手く行きやすいモードを選ぶといいかと思います。
- ブラックポイント・中間ポイント・ホワイトポイント:暗い部分・中間の部分・明るい部分の基準になるポイントを指定できます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
ちらつきが激しすぎてもはや全体が明滅している動画だと、逆にもっとチラつくときがあります。「多少のちらつき」ならしっかり軽減できます。
カラーバランス
暗い色・中間の色・明るい色それぞれで赤・緑・青のバランスを調整します。
それぞれのバランス値を調整して、暗い色・中間の色・明るい色の色味を変更できます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
このエフェクトも色と色を合わせるとどんな色になるかが理解できていないとちょっと調整が難しいかもしれません。細かく調整ができるので、使いこなせればオシャレな色味を作りこみやすいです。
カラーバランス(HLS)
色相・明度・彩度を調整できます。
色相/彩度のエフェクトをもっとシンプルにした感じです。シンプルゆえに扱いやすいです。
カラーリンク
ソースレイヤーで別のレイヤーを選ぶと、そのレイヤーの色を元に塗りつぶしします。
画像は変化がわかりやすいように描画モードを「ハードライト」にしています。
- ソースレイヤーのレイヤーにエフェクトがかかっているときは「ソース」を「エフェクトとマスク」にします。
- サンプル:塗りつぶしの色に指定する色の抽出方法を変更できます。
- 不透明度をいじったり描画モードを変えることで元の画像に合成が出来ます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpcの時に正常に使用できます。
動画の上に別の素材を重ねているときに適用すると、色をなじませられて便利です。
ガンマ/ペデスタル/ゲイン
このエフェクトは色深度が8bpcの時しか動作しません。赤・緑・青の各チャンネルの数値を調整して色味を変更できます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpcの時に正常に使用できます。
「応答曲線」の数値をいじる、少し難しい設定方法なので、初心者だと敷居が高そうです。数値をいじれば見た目がすぐ変わってくれるので直観的に補正が出来ますが、別のエフェクトを使った方が効率が良さそうではあります。
コロラマ
入力フェーズと出力サイクルを指定してあげると色々な表現ができる、使いこなすとかなり便利なエフェクトです。
- 入力フェーズ:どんな風に色を付けるかの設定が出来ます。フェーズを追加で動きのある動画を指定したり、画像のようにウェーブワールドで作ったマップを指定したりすると動きの付いた着色をすることが出来ます。
- 出力サイクル:色の指定が出来ます。プリセットパレットからイメージに近い色を指定してから自分で調整すると楽です。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
入力フェーズにゆらゆらと揺れる動きの付いたマップを、出力サイクルで火を選ぶと燃えているような動きの付いた着色になるので、パーティクルなどにかけてあげると炎や火の粉のような表現が出来たりします。
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シャドウ・ハイライト
暗い部分を明るくしたり、明るい部分を暗くしたりできます。量を自動補正のチェックを外すと、手動で調整が出来るようになります。
- シャドウの量:数値を大きくすると、暗い部分が明るくなります。
- ハイライトの量:数値を大きくすると、明るい部分が暗くなります。
- 詳細オプションでさらに細かく設定が出来ます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
明度だけの調整よりも割と自然な感じで調整ができるのでお手軽な印象です。
チャンネルミキサー
チャンネルの配合率を変更して色味を変えるエフェクトです。数値をいじるとすぐに変化がわかるので感覚的に操作はできますが、配合率の深いところまで考えながら操作するのは結構難しいかと思います。
それぞれの配合率を数値で調整します。
例)「赤 - 緑」を10に設定 → 【赤チャンネルの値】を【そのピクセルの緑チャンネルの値】の 10%だけ増やす → 【R210、G40、B40】 という色だった場合、Gの10%は4なので、Rに4を足して【R214、G40、B40】の色になります
見た目で直観的に作業する分には気にしなくて大丈夫ですが、計算方法を気にし出すとなかなか難しいので、パッと好みの色に出来る人はすごいな~と思います。
トライトーン
先に紹介したCC Tonerと機能はほぼ同じです。CC Tonerは設定を変えると5色の色を指定できますが、こちらは3色しか使えません。
- ハイライト:【明るい色】の色を指定できます。
- ミッドトーン:【中間色】の色を指定できます。
- シャドウ:【暗い色】の色を指定できます。
基本はCC Tonerと同じでセピア色に出来ます。お好みで好きな方を使えばいいかと思います。
トーンカーブ
カーブの形を変えて明るさとコントラストの補正が出来ます。線をドラッグして移動することでカーブの形を調整します。
チャンネルのモードを変えると赤・緑・青それぞれのチャンネルごとに調整が出来ます。
Photoshopなどではお馴染みの補正方法です。慣れていれば調整しやすいツールです。
トーンカーブの使い方はこちらの記事で詳しく解説しています!
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【トーンカーブ】輝度・コントラストはカーブ調整が楽!使い方を徹底解説。
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ビデオリミッター
TV等には使用できる輝度のレベルなど「放送仕様」があり、それを満たすように制限してくれます。
クリッピング前の圧縮を変更してあげると適用されます。
色域外警告は明るすぎる部分の確認用で、チェックを入れると指定したカラーで塗りつぶされます。
調整レイヤーを使って全体的にかけてあげると便利です。ただ、放送仕様を気にするのはかなりの上級者だと思うので、始めたての頃は無理に覚えなくても問題ないです。
他のカラーへ変更
指定した色を別の色へ色変えが出来ます。
- 変更するカラー:変えたい色をスポイトで拾います。
- 変更後のカラー:変更後のカラーを指定します。
- 許容量の各項目を調整すると、色を変更する領域を調整できます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
意外ときれいに色変え出来るし、手軽で個人的には好きなエフェクトです。許容量の柔らかさを上げて上げるとより自然な感じになります。
ブロードキャストカラー
先程出てきたビデオリミッターと基本的には同じ効果です。
こちらは色深度が8bpcまでしか対応していないので、ビデオリミッターの方が使い勝手は良さそうです。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpcの時に正常に使用できます。
なかなか使う機会は少なそうですね。
レベル(個々の制御)
赤・緑・青・アルファ(透明部分)の個々のチャンネルごとにレベル補正(明るさ・コントラストの調整)が出来ます。
チャンネルごとに出力レベルなどを調整して補正をします。
数値をいじれば見た目がすぐに変わるので直観的に操作できますが、本質的な部分は色の原理がわかっていないと難しいので結構上級者向けだと思います。
レベル補正
こちらもレベル補正(明るさ・コントラストの調整)が出来ます。ひとつ前の「レベル(個々の制御)」とは違い、複数のチャンネルを個々に制御することはできません。
全体(RGB)・赤・緑・青・アルファのどれか一つだけを調整可能です。
まずはこちらでやり方を掴んでから「レベル(個々の制御)」の方にステップアップすると理解しやすいかもしれませんね。
レンズフィルター
色の付いたレンズフィルターをかけたイメージになります。
- フィルター:フィルターの色を選択できます。
- 濃度:フィルターの濃さを調整します。
個人的には描画エフェクトの「塗り」で色を付けた平面の描画モードと不透明度を変えて調整する方が自由度が高くて好きですが、お好みで使って見るといいでしょう。
自然な彩度
通常「彩度」を下げたり上げたりすると全体的に同じ分、下げたり上げたりされますが、
こちらの「自然な彩度」で調整すると、もともとの色の彩度が低かったり高かったりすると自動で「調整がかかり過ぎないように」調整をしてくれます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
バランスよく調整をしてくれるので、きれいな補正がしやすいです。人の肌色などがある動画を補正するときは特におすすめです。
自動カラー補正
一番明るい色と、一番暗い色を決めてから中間色の処理が行われます。明るい色がさらに明るく、暗い色がさらに暗く補正されます。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
補正の自由度は低いですが、自然に見える範囲内で補正が出来るので結構便利かもしれません。
自動コントラスト
自動カラー補正のコントラストバージョンです。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
自動レベル補正
自動カラー補正のレベル補正バージョンです。
※こちらのエフェクトは色深度が8bpc,16bpcの時に正常に使用できます。
まとめ:カラー補正を使ってより「想像したイメージ」に近い動画を作ってみよう!



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