合成とカラー

【トーンカーブ】輝度・コントラストはカーブ調整が楽!使い方を徹底解説。

超解読AE! |トーンカーブの使い方
動画を補正するのに、トーンカーブというのを使ってみたいんですが、調整方法がよくわからないんです・・・。
A子さん
E太郎
トーンカーブは数値での調整ではないので、ちょっと難しく感じますよね。カーブの見方さえ覚えれば直感的に作業出来て楽しいですよ!今日はトーンカーブの使い方を一緒に見ていきましょう!

エフェクトのかけ方はこちらの記事をチェック

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トーンカーブってどんなエフェクト

カーブを描いて輝度やコントラストなどを調整できる

トーンカーブは他のカラー補正エフェクトと違い「カーブ」を作って補正をする方法です。

「カーブ」を調整することで輝度やコントラストなどを直感的に修正することが出来ます。

この記事では「カーブ」の見方もしっかり解説していきますので、安心してくださいね。

E太郎
さっそく使い方を詳しく見ていきましょう!

トーンカーブの使い方

チャンネル

RGB

RGBモードで調整

「通常の見た目」から補正をするモードです。

素材がいくつもあって全体的にカラー補正したい場合は「調整レイヤー」にエフェクトをかけて全体調整してあげるのが便利です。

E太郎
チャンネルごとに調整するのは始めは難しいので、このモードで使い方を掴みましょう。

調整レイヤーの使い方はこちらの記事を参考に

超解読AE! |同じエフェクトを複数レイヤーに適用してる?調整レイヤーを使えばイッキに適用できるよ
【調整レイヤー】エフェクトを「複数のレイヤー」に一気にかける方法。

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赤・緑・青

RGB個別モード

少し上級者向けの補正方法ですが、「赤・緑・青チャンネル」をそれぞれ補正するモードです。

基本的な使い方については「RGB」のモードと同じです。

赤みを強めたい、緑を弱めたい、など色味も調整したい場合はチャンネルごとに調整してあげましょう。

チャンネルごとに補正する際はカラー基礎の記事を読むと理解が深まるかもしれません

超解読AE! | 色って何?基本を知っていればカラー補正もしっかりできる。
【色の基礎】基礎から学べばカラー補正も怖くない!色の原理を易しく解説

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アルファ

アルファモード

アルファ(透明部分)がある場合に補正出来るモードです。

透明な範囲を調整することが出来ます。

個人的には透明な範囲の調整は他のキーイングエフェクトで調整したほうが良さそうなので、あまり使わないモードですが、透明な部分との境界線を柔らかい印象に出来たりするのでお好みで使ってみてください。

キーイングエフェクトについてはこちらの記事を参考に!

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【キーイング】10個を全種紹介!グリーンスクリーンなどを抜きたい時に使ってみよう。

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トーンカーブ

表示サイズ

カーブの左上に並んでいる四角いボタンは「カーブの表示サイズ」の切り替えです。

お好みで使いやすいものを選ぶといいでしょう。

カーブをドラッグで調整する方法

カーブを引っ張るように調整

N字のマークのボタンを押すとドラッグでカーブを調整出来るモードになります。

一度調整してから、別の場所を引っ張るとぐにょぐにょのラインにすることが出来ます。

あまりやりすぎるときれいな補正は出来ないので、山と谷が一つずつ(N字)になるくらいがちょうどいいと思います。


チャンネル調整

表示されている斜めの線は

  • 白い実線:RGBチャンネルのライン
  • 赤い実線:赤チャンネルのライン
  • 緑の実線:緑チャンネルのライン
  • 青の実線:青チャンネルのライン
  • 白い点線:アルファチャンネルのライン

です。チャンネルごとに必要なだけ補正をしてあげましょう。

カーブをペンで描くように調整する方法

ペンで描くように調整

ペンのマークのボタンを押すとドラッグでカーブを「描くように」調整出来るモードになります。

基本的なカーブの見方はもう一つのモードと同じです。

どちらが正解、というのはないので自分で使いやすい方を使うといいでしょう。

E太郎
このモードで描くラインは「途切れた線」でも大丈夫です!こちらのペンモードなら一部分だけの調整もできます。

カーブの見方

トーンカーブの基準

カーブはゾーンに分けて見ると調整がしやすいです。

「左下から右上へまっすぐ引かれた直線」の状態は「まだ何も変化のない状態」です。

これを基準にカーブの見方を詳しく見ていきましょう。


トーンカーブのゾーン分け

カーブのゾーンの見方は

  • 下が暗い色のゾーン
  • 上が明るい色のゾーン

です。


カーブを調整

チャンネルの調整用のラインを

  • 上の方に上げると明るく
  • 下の方に下げると暗く

調整が出来ます。


やりすぎな調整

極端な例を作ると、

  • カーブを上にピッタリと付けると真っ白
  • カーブを下にピッタリと付けると真っ黒

な画像になります。


カーブを作った後にラインの別の場所をつまんで引っ張るとS字のカーブを作ることが出来ます。

左下の方に谷、右上の方に山を作るようにすると

  • 暗い色は更に暗く
  • 明るい色は更に明るく

することが出来ます。


S字調整

逆に暗すぎる部分を明るく・明るすぎる部分を暗くしたい時は

左下の方に山、右上の方に谷を作るようにすればOKです。


きつすぎる調整

S字を作る場合はカーブの傾斜がきついほどコントラストが強くなりくっきりした印象になります。

やりすぎると不自然になるので、自然な印象になるように補正してみましょう。

コントラストについてはこちらの記事も参考に

超解読AE! |アニメーションは動きだけじゃなく見た目もこだわるべしコントラストを調整する方法
【輝度とコントラスト】サクッと調整する方法。「伝わりやすい印象」を作ろう

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その他ボタンの使い方

開く/保存

補正したカーブの情報を「保存」すると、作ったカーブを別のデータで読み込むことが出来ます

「.ACV」という拡張子のついたデータを保存できるようになっているので、自分のわかりやすいところに名前を付けて保存しましょう。

E太郎
なんども同じような補正を行うときに「開く」で読み込むだけで同じカーブを自動で描いてくれるので便利です。
自動

自動補正

「自動」を押すとAEが「良い感じ」に自動補正をしてくれます。

自動で描かれたカーブは再調整もできるので、「適用した後に微調整は手動でする」といった使い方もいいかもしれません。

滑らかに

滑らかに

ペンでカーブを描いた場合に「滑らかに」を押してあげるとガタガタに描かれてしまった部分を滑らかになるように修正してくれます。

リセット

リセット

「リセット」を押すとカーブを初期状態(まっすぐ斜め直線)に戻してくれます。

  • 「滑らかに」の下の「リセット」はチャンネルごとにリセット出来るボタン
  • 「トーンカーブ」というエフェクト名の横にある青文字の「リセット」はエフェクト全体をリセットするボタン

です。

「滑らかに」の下の「リセット」はトーンカーブにアニメーションを付けている場合、キーは消えませんので注意しましょう。

まとめ:これで補正は完ぺき!?

カーブの見方さえ覚えればとっても簡単で分かりやすいエフェクトですね!
A子さん
E太郎
トーンカーブはAEだけでなくPhotoshopなどの画像編集ソフトでも使われる補正方法です。覚えておけば役に立つので、しっかり身に付けておきましょう!

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