合成とカラー

【色の基礎】基礎から学べばカラー補正も怖くない!色の原理を易しく解説

超解読AE! | 色って何?基本を知っていればカラー補正もしっかりできる。
用意した動画の色味を調整してみたいのですが・・・なんだか難しい用語が多くて不安です。
A子さん
E太郎
色調整などをするときはどうしても専門用語っぽい項目が多くて難しく感じちゃいますよね。今日はAEの操作も時折混ぜつつ、色について一緒に学んでいきましょう!

まずは色相・彩度・明度の3つを覚えよう!

「色」は色の三属性と呼ばれる3つの要素でなりたっています。

AEでは主にこの3つの要素にエフェクトで変化を加えて色を調整したりすることが出来ます。

色相

色相は赤・オレンジ・黄・緑・青・紫といった色の様相の相違である。

※Wikipediaより引用

要するに、色味そのものといったところでしょうか。パッと見て「海は青い」「りんごは赤い」など色の印象そのものですね。

彩度

彩度は色の鮮やかさを意味する。

※Wikipediaより引用

「色の鮮やかさ」は後述の「明度」と混同しがちですが、「明るい・暗い」ではなく「鮮やか・くすんでいる」という感じです。「原色とパステルカラー」の違いというと分かりやすいかもしれません。

明度

明度は色の明るさを意味する。

※Wikipediaより引用

前述の彩度とは違い、明るい(白に近い)・暗い(黒に近い)の度合いを表します。

E太郎
この3つの要素が合わさって、「色」が表現されているんですね。

「色相/彩度」エフェクトをかけて「色の三属性」を確認してみよう。

レイヤーに「色相/彩度」をかけてみよう。

エフェクト&プリセットパネルから「色相/彩度」を見つけてレイヤーに適用してみましょう。

「色相/彩度」は「カラー補正」のカテゴリの中に入っています。

E太郎
この例を実践してみる際は、出来るだけ鮮やかな色合いの画像などにかけて見るとわかりやすいですよ。
超解読AE! | エフェクトを使おう!
エフェクトのかけ方はこちらを参照してみてくださいね!【エフェクト】13種類のカテゴリ紹介と使い方をバッチリ解説。

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マスターの色相

円形のツマミをドラッグして調整するか、数値を直接入力することで色相を変化させます。

青っぽいものを赤っぽくしたり、他の色に変更したい時は色相を調整してみましょう。

※もともとがグレースケール(白黒)の場合はこの項目を調整しても変化がありません。

マスターの彩度

スライダーのツマミをドラッグして調整するか、数値を直接入力することで色相を変化させます。

より鮮やかな色にしたり、くすませたりします。

マスターの明度

スライダーのツマミをドラッグして調整するか、数値を直接入力することで色相を変化させます。

より白に近い色にしたり、黒に近い色にします。

色を「明るく」見せたいときに明度を高めると白っぽくなってしまうので、同時に彩度も上げてあげるとイメージに近づくことがあります。

E太郎
「チャンネル制御」という項目でチャンネルごとに調整を加えることもできますよ!

「チャンネル」についてもかじっておこう。

色のことにこだわりだすと「RGB」という言葉を嫌でも聞くことになると思います。

これはいわゆる「光の三原色」というやつで、Red(赤)・Green(緑)・Blue(青)の3色のことです。この3色の光を全て重ねると白くなります。

3色の重ね具合によってさまざまな色を表現できるのですが、画像や動画編集ソフトでは主にこの原理を利用して色を表現しています。

E太郎
デザインなど色についてもともと学んでいた方には当たり前かもしれませんが、筆者は新人の頃いまいちわかっていませんでした(笑)

色のチャンネル

RGBの色をそれぞれ彩度・明度を変更して重ねると、別の色が表現できます。

この赤・緑・青で分離している状態はカラーチャンネルと呼ばれていて、

それぞれ赤チャンネル・緑チャンネル・青チャンネルと呼ばれています。

アルファチャンネル

前述したRBGのカラーチャンネルに加えて、「アルファチャンネル」というチャンネルもあります。

これは「透明部分」のことです。

抜けている部分を元に調整をかけるエフェクトも数多くありますので、合わせて覚えておきましょう。

色深度

RGBで再現できる色の数は「色深度」というものによって決まってきます。

AE上で設定できるのは8bit/16bit/32bitの3つです。

  • 8ビットカラー=256色
  • 16ビットカラー =65,536色
  • 32ビットカラー =4,294,967,296色

と数値が大きくなるほど圧倒的に表現できる色数が増えます。

ただし、色数が増えるほどやはり処理は重くなってしまうので注意しておきましょう。

E太郎
ちなみに、1bitカラーというのは白と黒の2色。8bitカラーというのは2の8乗=256色、16bitカラーは2の16乗=65,536色、32bitカラーは2の32乗=4,294,967,296色 ということなんですね。

色深度設定は一瞬で出来る

プロジェクトパネルの下部に「○○bpc」と表示されたボタンがあるので、ボタン上で

Windows : Ctrl+Alt+クリック

MacOS : Command+Option+クリック

すると、8bit→16bit→32bit(→8bitに戻る) の順番で切り替わります。

E太郎
ボタンをただクリックすると、「プロジェクト設定」が開くので、「カラー」の項目から変更をしても勿論OKです!

ちょっと寄り道①:色の三原色

AEは主に動画制作などで用いられるソフトなのであまり使用頻度は多くなさそうですが

「色の三原色」と呼ばれるものもあります。

CMY(K)と言って、主に印刷をしたりするときに用いられるモードです。

Cyan(シアン)・ Magenta(マゼンタ)・ Yellow(イエロー)・Key plate(黒)で表現されます。

CMYの3色を混ぜても純黒にはならないことから黒が入っているそうです。

E太郎
動画など、画面上で表現する場合はまずはRGBだけ覚えておけば大丈夫ですよ!

ちょっと寄り道②:カラーコード

ちなみにRGBの数値で指定するやり方も正解ですが、「カラーコード」という便利なものも存在します。

色にはアルファベットと数字を組み合わせたコードが付けられています。人間でいう「マイナンバー」みたいなものでしょうか。

画像では「#FF0000」という真っ赤な色を例にしています。

このコードを入れると一発で指定の色に変更することが出来ます。

E太郎
ネット上でカラーコードを確認できるサイトは結構ありますので、一度覗いてみると楽しいですよ。筆者は原色大辞典さんとかをよく拝見してます。

HSB

AE上ではRGBではなく「HSB」という数値を入力して色を指定することもできます。

  • H(Hue)=色相
  • S(Saturation)=彩度
  • B(Brightness)=明度

のことです。最初に解説した「色の三属性」のことですね。


RGBは3色を混ぜ合わせて色を作るのに対して、HSBはどんな色なのかをまず決めてから彩度と明度を指定するイメージです。

実は学び始めのうちはHSBの方がRGBよりもとっつきやすいかもしれません。

E太郎
色は何で指定しても全く問題ないですが、初めのうちは全部覚えても混乱するので、自分がやりやすい方法をしっかり覚えておきましょう。

まとめ:「色」はめちゃくちゃ奥が深い!

簡単に「色」と言っても、いろいろな要素があるんですね。正直あまり意識したことがなかったです。
A子さん

E太郎
もっと踏み込むと、「補色」や「コントラスト」など覚えておくと色々便利なことが沢山ありますよ!そちらはまた別記事でまとめていきたいと思いますので、お楽しみに!

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