

この記事の内容
パペットツールは「関節」をイメージするとうまく動かせます
はじめに:パペットツールで動かせるものと、きれいに動かしたい時の注意点

- パーツとパーツの隙間が狭い部分はきれいに制御できないことが多いので、繊細な動きを作りたい時にはあまり向いていないかもしれません。
- たまに処理が重いことがあるので、データは保存してから&こまめに保存しながら使用しましょう。
- ピンを打ちすぎると制御が大変になることもあるので、必要最低限だけ打つのをおすすめします。
使い方:「ピン」を打って「関節」になる部分を指定する
「動かしたいもの」にパペットツールでピンを打つと、自在に動かせるようになります。
ピンは「ピンを打ったところ」を動かしたり、固定したりするためのツールです。
ピンにはいくつかの種類があって、それぞれ挙動が異なります。
どういう動きをさせたいかによって使い分けてみましょう。
まずはざっくりとだけ、どんなピンがあるか確認しておきましょう(各ピンについて詳しくは次の項で解説していきます)。
AEには4つ(+調整用が1つ)のピンツールがあります。ツールバーの画鋲のマークのボタンを長押しすると、別のピンツールを選べます。
ショートカットは
Windows : Ctrl + P
MacOS : Command + P
で、ショートカットを押すたびにピンの種類が順番に切り替わります。
パペット位置ピンツール
パペットスターチピンツール
パペットベンドピンツール
パペット詳細ピンツール
ピンをうまく打つコツは「関節」をイメージすることです。
- ここから曲がる(ヒジ・ヒザ・手首・足首など)
- ここは曲がらない(ふともも・ふくらはぎ・腕など)

ピンの種類
パペット位置ピンツール:掴んで移動できる
一番基本のピンです。黄色い丸で表示されたピンで、掴んで移動できます。
他のピンを移動したときは、固定されて動きません。
パペットスターチピンツール:固定しないポイントを作れる
赤い丸で表示されたピンで、数値入力や触ったりすることでの制御は出来ないピンです。
別のピンを動かしたときに、一緒につられて動きます。
何もピンが打たれていないところは動かしたときに変につぶれたり歪んでしまうことがありますが、このピンを打っておけば出来るだけ形を保とうとしてくれます。
パペットベンドピンツール:回転とスケールができる
オレンジ色で表示されたピンで、スケールと回転のみの制御ができます。
別のピンを動かしたときに、一緒につられて動きますが、向き(角度)は固定されたような動きになります。
このピン自体を個別で移動することはできないので、少し扱いにくいかもしれません。
人間の身体のパーツで言うと、「首」のような表現に向いていそうです。
パペット詳細ピンツール:他の影響を受けない、移動やスケール・回転ができる
緑色で表示されたピンで、移動・スケール・回転の制御ができます。
別のピンを動かしたときは、固定されて動きません。
向きの影響も受けないので、通常の「位置ピンツール」よりもガッチリ固定されたような感じになります。
パペット重なりピンツール:重なった時の前後関係を調整できる
こちらは前後関係を修正できるツールで、通常は画面に表示されていませんがツール選択中のみ、青い丸で表示されます。白で表示されるのは影響する範囲です。
範囲の数値を上げると、影響させたい範囲を広げられます。
位置の数値を調整すると前後関係を調整できます。

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コンポジットオプション
エフェクトの不透明度の数値を下げることによって、パペットツール適用前の画像も表示させつつパペットツールで動かした画像を表示することができます。
残像のような表現に使えるかもしれません。
おまけ
「コンポジットオプション」の横の+マークを押すと、【マスクリファレンス】という項目が追加されます。
マスクを作って【マスクリファレンス】で選択するとマスクの範囲内のみ、パペットアニメーションが表示されます。マスクを複数使いたい時はもう一度+マークを押して選択しましょう。
アニメーションのさせ方
パペットアニメーションツールはピンを動かすと自動でキーが打たれます。
ピンごとにキーがついていますので、それぞれをアニメーションさせてあげましょう。【変形】の中にピンの情報が収納されています。
キーの扱い・アニメーションの仕方についてはトランスフォームやタイムリマップなどいつものキーの使い方と同じです。
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グラフエディタももちろん使用できますので、合わせて使ってみてくださいね。
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まとめ:色々なものをパペットツールで動かしてみよう!


